俺以外にもラッパーいんの忘れてた “葛飾のリヴァイ兵長”ZORN、エグい客演 BEST5

ワンマンライブ「My Life at 日本武道館」を2021年1月24日(日)に開催するZORN。2019年まで在籍していた昭和レコードの盟友:般若の日本武道館ワンマンライブ『おはよう武道館』を目の当たりにしたことで芽生えた想いをついに叶える。心に響くリリックとパンチラインで定評のあるZORNだが、主役を食ってしまいかねない「客演」も半端じゃない。

・AKLO「McLaren (Remix) feat.ZORN & T-Pablow」(2016年)

ミステリアスな孤高のラッパー、AKLO。ライブでも圧倒的人気の「McLaren」のリミックスに招かれ、ZORNとT-Pablowがそれぞれ魅せる聞きごたえ満載のトラックだ。

<レースで俺が本気出せばMcLaren>とラップするAKLOとともに、T-Pablowは<お前らがビッチとヤって一服してる間俺はラップ磨いてたぜ>とウサギとカメでレースをメタファー。一方ZORNは今回も相変わらず日常間とワードの飛躍でまくってみせる。<McLaren>と<カップラーメン>のライミングから始まり、<弱酸性>で締めるあたりのユーモアとスピード感は他にない感覚を残す。

YouTube

・AKLO+NORIKIYO「百千万(Remix) feat. 般若 & ZORN」(2019年)

AKLOとNORIKIYO「百千万」のリミックス版。ネットで調子に乗るMC、格下のラッパーをディスるこのトラックで、昭和レコードチーム、般若とZORNは申し合わせたかのように漫画キャラを登場させる。
般若は『ザ・ファブル』の<サトウアキラ>の名を出し、ZORNは『進撃の巨人』より<俺が葛飾のリヴァイ兵長>と宣言。両者とも強烈な皮肉とライミングが両者らしい。中でも一番“らしい”のがZORNの<いくら稼いだってカップラーメン買う>だろう。前段のワード<マツケンサンバ>と<カップラーメン買う>をライミングさせるあたりはさすがの一言。

YouTube

・AK-69「If I Die feat. ZORN」(2020年)

レペゼン愛知のカリスマ・AK-69が昨年リリースした『LIVE : live』収録、渾身のトラック「If I Die feat. ZORN」。ドラマL『ステイナイトミステリー』(テレビ朝日系)の主題歌にもなり、注目を集めた。「俺がもし死んでも」というタイトル通り、残された者たちへ叱咤と愛を贈るAK-69。客演で招かれたZORNも家族と地元に根差したブレないスタンスでラップしてみせる。死ぬまでに何ができるか、愛する者たちに何が残せるか。その死生観を<クッキー焼く薄力粉>などのワードを交えて表現する絶妙な硬軟バランスこそがZORNの骨頂。

YouTube

・KREVA「タンポポ feat. ZORN」(2020年)

言わずと知れたKREVAに招かれたZORN。らしいライミングで己の理想をラップするKREVAはやはりスマートで知的で、ロマンチックだ。
一方のZORNは自身のパートでのっけから<美女のモデル>と<味噌と米>、<リゾートホテル>と<理想と呼べる>をライミングさせるワードのミスマッチ加減とストレートなリズム運びが、違和感とキャッチーを両立させる。また<Hip Hopは鏡>から始まる一節は痛快かつ深い。
「年少の独房」と「慶應を卒業」というキャリアを経た両者が「デコボコのオフロードで交わり」、ある意味ヒップホップの両極、そしてその融合を示したこれぞコラボと言える楽曲に仕上がっている。

YouTube

・AKLO「カマす or Die feat. ZORN」(2020年)

2020年2月リリース、盟友AKLOと共演した「カマす or Die feat. ZORN」。<カマスのがここじゃ礼儀作法>と、攻めのヴァースを畳み掛け<カマせなきゃ死ね>とすごみの利いたフックを放つAKLOはここでもクールで尖っている。
しかし、後のヴァースで一気に下町地元の匂いを漂わせ、スターダムも家庭も隔てず行き来するZORNのラップは唯一無二。名誉欲も質素な暮らしも、攻撃性も笑いも、全てを同時に表現。特に自身を<国産の昆布ダシ>になぞらえた締めの部分は、すごみにも色々ある、ということを示した痛快なラインなので、それぞれの耳で体感してほしい。

YouTube

TAGS