“ヒップホップに救われた” YZERR(BADHOP)が自身に課したミッションとは?

日本を代表するレゲエアンバサダー/レゲエカルチャーアイコンとして活躍するMighty Crownの中心メンバー、MASTA SIMONと、武道館公演・横浜アリーナ公演を成功させるなど、今もっとも勢いがある気鋭のヒップホップグループBADHOPの中心人物・YZERRとの異色対談が実現。世界基準のビジョンを持つ2人のカリスマが、世代、ジャンルを超えて共鳴。日本のHIP HOPシーンやカルチャー、さらには日本の音楽カルチャーの将来像について意見を交わした。

Mighty Crown Official/YouTube

MASTER SIMONが「HIP HOPファン、BAD HOPファン、10代のファンも増えている中で、BAD HOPにとっては(シーンを)変えるチャンスだと思う」と投げかけると、YZERRにとって大事なことは、「“カルチャー”を作ること」なのだそう。

YZERRは「一からカルチャーを作れるならぜひやってみたい。HIP HOPで稼いだお金をドンドンつぎ込んで、でも最悪それが返ってこなくても全然いい。それが若い子のためとかそういうことだけじゃなくて、HIP HOPが好きな自分のためにやっていきたい。僕がそうやっていけば、僕の姿勢を見た若い子がまたそれをやってくれると思う。それがカルチャーだと思う」と言うように、カルチャーをそもそも再定義するところから試みようとしているようだ。

またこうした若い世代への思いの裏にはYZERR自身が“HIP HOPに救われた経験があるから”と言い「HIPHOPに救われた人は、救われた分(他の人を)、救っていかなければいけない。小学校のときから既に勉強が嫌いで、なぜコレ(勉強)をやらなければならないか理解できなくて。そして中学で学校という枠の中で生きることが嫌になった。しかし学校という枠から出てみるとまた違う枠があって、それは学校の枠よりもさらにドギツい枠だった(笑)」と厳しい環境を生き抜いてきた彼なりの視点で、行き場のない若い世代のためのシステム作りが自身に課せられたミッションだと語る。

そして「自分にとってはHIP HOPが親みたいなもの。HIP HOPが今のマインドを作り上げてくれて、今話していることもすべてHIP HOPから学んだこと。成功しているラッパーは実はみんな同じようなことを言っている。でもその外枠・外側だけを切り取ってガワ(側)だけを切り取って、そこだけが延々と好きな人がいる。(前半で話した)精神論者とかその典型。でも僕らはその側とかどうでもよくて、できることは、(自分たちと境遇を同じくするような)若い子たちをサポートできるようなシステムを作り上げること。そしてアーティストに寄り添って、今までの音楽シーンとはまったく別のものを作り上げることが役目だと思っている」と言い、具体的な内容までは語られなかったものの、どうやらYZERRは若いアーティストの受け皿になるシステムや場所を準備しているようで、内容は今後発表していく予定のことだ。

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