堀米雄斗、史上初の高難易度トリックに挑戦

昨年末に公開されスケートファン絶賛の映像となった堀米雄斗の「Spitfire 」パート。スケートシーンでお馴染みの映像監督 Kevin Perez(ケヴィン・ペレズ)による映像が反響を呼んでいるが、その中でのあるトリックにフォーカスした新映像が公開された。

Kevin Perez/YouTube

これは元の「Spitfire」パートの前半で、さりげなく映されるハンドレイル・トリックなのだが、今回の映像では成功するまで何度も何度も挑戦する堀米の姿が映されている。実はこの技、難易度が高いどころか、そもそも“Never Been Done(NBD:前人未踏)”のトリックで、堀米が初めて成功させたものだった模様。

ロサンゼルス北部、スクール・キャニオン地域の公園で、何度となくメイクに挑戦しては派手に転倒する堀米。ボードの前面で飛ぶノーリー(ノーズ・オーリー)で技に突入して180度回転しながら、レイルを滑り降りるのだが、高さとレイルに着地する際のスピードもあって、失敗した際のベイル(離脱、危険回避)も派手で、見ているだけでヒヤっとするほどだ。それでも堀米は怪我することなく、臆することなく何度もトライを重ねると、ついには成功させてみせる。

しかも、その鮮やかさたるや「『成功シーンだけを見ると、今までなぜあんなに失敗してたんだろう』って思っちゃうくらい」というコメントも納得のスムーズな成功だ。しかし実はこの時点ですでに少し息が上がるほどのトライを重ねた後であることは見逃しがちな事実。

さて、鮮やかすぎる成功はもちろんだが、本映像はそこに至る過程を収めた映像なので注目すべきは、堀米のベイル技術の高さだろう。

「あれだけ転倒して涼しい顔で成功させられるのが一番すごい」「転び方を学ぶことが何より大事ってことを、ユウトは本よくわかってる」「そこらのボーダーと決定的に違うのは、転倒でのリスクをとにかく少なくしてるところ。レベチ」などなど、やはりベイルに関するコメントは多かった。

他にも「いとも簡単に見せるから、あんなに難しい技だったなんて気づかなかった……」「息が切れてるのに結局成功してしまうんだよな。しかもかっこよく。ヤツはなんていうか、別レベルだよ」「あの技、フラットのレールでも珍しいんじゃ。すごい」など純粋に堀米の技術の高さに驚く声も当然多い。

忘れがちだが堀米雄斗は、スケートボードがオリンピック競技となって最初の王者で、それこそ史上初、前人未踏のスケートボーダーなのである。その“Mr.NBD”堀米でも前人未踏のトリックを成功させるまでには、おびただしいまでの失敗を含めたトライ&エラーがあったことを示すのがこの映像なのだ。キッズたちも勇気を持って、失敗を恐れず考えながらチャレンジを続けてほしい。そうすればいずれは、それぞれが何かしらの“NBD”を達成する日が来るはずだ。

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