戦国時代を生きたアフリカ系日本人“ヤスケ”の人生を表現 鬼才フライング・ロータスの渾身作

Netflixオリジナルアニメシリーズ『Yasuke – ヤスケ-』の全世界配信が4月29日に開始したのに続き、フライング・ロータスが手がけた音楽がアルバムとしてリリースされる。

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先行公開された「Black Gold feat. Thundercat」と「Between Memories feat. Niki Randa」などの数曲を除いて、ほとんどの楽曲がインストゥメンタルで構成されたアルバム『YASUKE』。サンダーキャットは、オープニングテーマでヴォーカルを務めただけでなく、卓越したベースプレイを随所で披露している。戦国時代を生きたアフリカ系日本人、ヤスケの人生を表現するように、太鼓や拍子木のような日本の伝統的な打楽器と、ジャンベといったアフリカの打楽器を織り交ぜたハイブリッドなドラムパターンも、本作を特徴づける一つの大きな要因だが、そのビート・プロダクションと構成は、『Reset EP』や『Los Angeles』『Cosmogramma』といった初期のスタイルを思い起こさせる。またシンセサイザーが生み出す独特の雰囲気を加えたアプローチには、J Dilla(J・ディラ)の影響があったと明かしている。
ストリーミングとデジタル配信は4月30日よりスタートし、6月18日にはボーナストラックを追加収録した国内盤CD、9月24日には輸入盤LPとCDがリリースされる。

本作は、織田信長の家臣として知られアフリカ人初の侍となった“弥助(ヤスケ)”の物語を再構築し、戦国時代を舞台に描いたアクションファンタジー時代劇。一度は隠居の身となった浪人ヤスケが、謎の力を持つ少女を闇の力から守るため、再び刀を手に取り立ち上がる。

原案、プロデュースそして監督をラション・トーマスが務め、アニメーション制作は「ドロヘドロ」「進撃の巨人 The Final Season」「呪術廻戦」などのMAPPAが手がけ、キャラクターデザインを小池健(「LUPIN the Third -峰不二子という女-」)が手がけている。
主人公のヤスケを、「グローリー/明日への行進」などで知られ、第93回アカデミー賞で『ジューダス・アンド・ザ・ブラック・メサイア』で助演男優賞にノミネートされ注目を浴びる俳優のラキース・スタンフィールドが演じる。

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また、ラション・トーマス監督は「このプロジェクトにはある種のセレンディピティがあります。あるアフリカ系アメリカ人の男性が日本へ移住し、日本アニメ界における天才たちと生活し仕事をしている。そんな彼が作っているのは、日本へ行きエリートの日本人侍の中で暮らし戦士になった、あるアフリカ人の物語なのです。MAPPA、(音楽の)フライング・ロータス、(主演の)ラキース・スタンフィールド、そのほか才能あるチームと一緒にこのアドベンチャーシリーズを作ることに、心の底から運命を感じています。ヤスケは日本の歴史の中で魅力的で神秘的な人物であり、何十年にもわたり今日のメディアでも関心を集めています。私は十数年前に初めて、日本の歴史上にヤスケという人物がいたことを知りました。来栖良夫の児童書「くろ助」には、私の好奇心をくすぐるイラストが掲載されていました。くろ助が架空の人物ではなく、実在の人物であることを学び、冒険物語に最高のキャラクターだとさらに興奮しました。昔からのファンの方はもちろん、初めての方にも、歴史上の人物の姿を再構築した作品を楽しんでいただけることを楽しみにしています」とコメントを寄せている。

アニメシリーズ『Yasuke -ヤスケ-』は、Netflixにて全世界独占配信(全6話)。

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