清原和博、逮捕された日から回想 メディアで語られなかった真実

2016年2月、覚せい剤取締法違反で逮捕された元プロ野球選手・清原和博。日本全国に衝撃が走った出来事から4年が経った2020年6月15日、彼の執行猶予期間が終わった。執行猶予の満了と時を同じくして、清原は逮捕されてから現在までを綴った『薬物依存症』(文藝春秋)を出版。

逮捕された日の回想からスタートする本書には、清原が初めて覚せい剤に手を出した日のことも綴られている。「おそらくだれにでもあるような満たされない気持ち」が薬物使用のきっかけだと語る清原は、2008年に現役を引退してからずっと「野球がなくなったことに対する空白感」を胸に抱えて生活をしていたという。

本書には「自分がもうホームランバッターではなくなったということを受け入れることができなかった。あのホームランの快感をどこかで追い求めていた。それに代わるものを探していたんです」と、当時の葛藤が記されている。

現役時代から酒豪で知られる清原だが、引退してからは喪失感を埋めるためにより一層夜の街に飲みに出かけるようになった。酒量が増え、酒におぼれるようになっていたある日、飲み屋で薬物を持っている人物に出会ったという。

この日のことを清原は「その1回がすべてでした。あとから考えれば、そこからはもう転げ落ちるようでした」と振り返る。昼間は父親として息子たちにバッティングを教えつつ、夜になると薬物に手を出してしまう生活を続けていた罪悪感などが生々しく綴られている。

本書ではほかにも、メディアでは語られなかった清原の胸中や、薬物の後遺症と戦う彼の姿が赤裸々に記されている。

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