ヒザ蹴り、壮絶な殴り合い… 大乱闘から25年、因縁のライバル

MMA史上最も記憶に残る”因縁のライバル”の1つといえばヴァンダレイ・シウバとクイントン・“ランペイジ”・ジャクソン。

すべての始まりは、1993年に開催されたPRIDE.25の乱闘騒動。“リアル・ドンキーコング”ケビン・ランデルマン戦にTKO勝利したジャクソンが、リングサイドで観戦していたシウバを挑発。すると激怒したシウバがリングに上がり大乱闘。2人の対戦は避けられないものとなった。

The World of Boxing!/YouTube

10年が経ち、ようやく2人の初対戦が決まったのが『PRIDEグランプリ2003ミドル級トーナメント』決勝戦。試合前に睨み合う姿に殺意がみなぎる。第1ラウンド、ジャクソンが勢いよくテイクダウンにいくが、逆にギロチンチョークをくらう。なんとかこれを耐え、シウバをグラウンドゲームに持ち込み強烈なキックとパンチをぶち込む。この攻撃をなんとか持ちこたえたシウバはスタンディングに戻し、得意のキックでペースをつかむ。膝蹴りを20発近くジャクソンの顎に浴びせると、見かねたレフェリーが試合をストップ。シウバがミドル級チャンピオンに輝いた。あれほどの数の膝蹴りをまともに食らったのに、最後まで倒れなかったジャクソンのタフネスに感服する。2人がハグを交わして健闘を称え合う姿に多くのファンが心を動かされたはずだ。

2人のリマッチが実現したのは、翌年に開催された『PRIDE 28: High Octane』メインイベントのミドル級タイトルマッチ。試合は第1ラウンドからハイペースで激しいパンチを打ち合う展開。だが、ジャクソンが勢いで上回り、シウバをテイクダウン。凄まじいパンチを何発もヒットさせ、シウバは絶体絶命かと思われたが、なんとかゴングに救われる。第2ラウンドも開始早々パンチの応酬が繰り広げられるが、流れはシウバに傾いた。大きな右フックが綺麗に決まると、ジャクソンの動きが一瞬止まる。このチャンスを逃さず膝蹴りを何度も食らわさせ、ジャクソンはロープにもたれかかる形で崩れ落ちた。興奮冷めやまぬ一戦は、ファイト・オブ・ザ・イヤーに選出された。

この試合後、2人は4年間顔を合わせることがなかった。ジャクソンはUFCへと闘いの場を移し、またもやチャンピオンに返り咲く。その一方、シウバは調子を落とし、5年間の連勝記録もストップしタイトルを失った。そして2人の3度目の対戦は2008年12月7日、UFCのケージの中で行われた。計量でシウバがジャクソンの胸を突き飛ばす小競り合いが勃発。会場はピリピリムードになり、またもや衝撃的な結末を予感させた。試合は第1ラウンドからパンチの打ち合いになるが、ジャクソンの重い左フックがシウバにクリーンヒットし衝撃の失神KO。一発で相手を仕留めたジャクソンは対戦成績を1勝2敗とし、圧倒的存在感を示した。

そして時は経ち、ピークを過ぎた2人の4度目となる対戦となったのが2018年。体格もすっかり衰えた感は否めないが、試合が始まると目が離せないパンチの応酬。第2ラウンド、ランページが強烈な右フックをヒットさせて倒すとレフェリーストップ。これで対戦成績は2勝2敗のタイに戻った。これからも2人の因縁が続いていくのか?

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