コロナのせいでイラつくぜ! 暴れ回るトリッピー・レッド×プレイボーイ・カルティの破壊的MV

ファンが待ちわびていたトリッピー・レッドとプレイボーイ・カルティのコラボ曲「Miss the Rage」がリリースされ、いきなりBillboard Hot 100チャートで11位にランクインする大ヒット作品となった。そして、その約3週間後に公開されたミュージック・ビデオの破壊的なビジュアルがファンの度肝を抜いた。

Trippie Redd/YouTube

誰もいない駐車場で車のボンネットにガソリンをかけ、激しく車が燃え上がるシーンからMVは始まる。レザーパンツを履き、全身黒に身を包んで歌う姿はまるでゴシック・ヴァンパイア。パンクに影響された2人らしい衣裳だが、その後も金属バットでランプやマネキンを叩き割ったり、まるでやり場のない怒りをMVにぶつけている感じが伝わってくる作品に仕上がっている。

「俺は自分のことを“in-the-field(イン・ザ・フィールド)”ラッパーと呼んでいる。つまり、イベントやフェスに参加する「現場主義」ってこと。このくそコロナのせいで、家にずっといるのに疲れ果てたんだよ。その怒りを作品制作にぶつけたのさ」とトリッピーは語る。カルティも「この音は定番になるだろうし、未来にとって必要になる。これを聞いてみんながすぐに受け入れたら、他の音楽と何が違うんだ?」と自信をのぞかせる。

ニック・ウォーカーが監督を務めたこのMVは、7月に予定されているトリッピーの5thアルバム『Trip At Knight』への期待をさらに膨らませる。人気パンクバンドBlink-182のドラマー、トラヴィス・バーカーと共同で制作した『Pegasus(ペガサス)』のデラックス版を2月にリリースして以来、Instagramで新曲の一部をリークしてきた。そして、近日公開予定の映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』のサウンドトラックに参加する20人以上のアーティストの一人であることが発表されている。

一方、プレイボーイ・カーティも今年4月に「Sky」のMVをリリースしたばかり。この作品も、スーパーマーケットに乗り込んで店内をめちゃくちゃにして暴れる強烈な映像だ。

Playboi Carti/YouTube

2人も長期的にコロナ禍の影響を受けたアーティストだが、彼らが見つけた新たな音楽表現は「怒り」「苛立ち」「憤り」などをコントロールするのではなく、その激しい感情をストレートに音楽にぶつけるスタイル。終わりが見えてこないパンデミックは、どうやら彼らの根底にあるパンク魂を引き出してしまったようだ。

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