メキシコを歩いていたら…内藤哲也の必殺技「デスティーノ」誕生秘話

8月29日に東京都・明治神宮野球場で行われた新日本プロレス『D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU』で、王者のEVILを下してIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座、いわゆる“2冠”奪還を果たした内藤哲也。

そんな彼の自伝『トランキーロ 内藤哲也自伝(EPISODIO 3)』(イースト・プレス / 新日本プロレスブックス)が2020年8月19日に刊行され、その中でデスティーノの誕生秘話を語っている。

デスティーノはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン加入以降から使用されている内藤のフィニッシュムーブで、8月29日の神宮球場での試合でもデスティーノでEVILを破っている。初めてこの技を繰り出したのは地元・広島での棚橋弘至戦。技の着想はメキシコ遠征中のある日、散歩をしていたところ現地の少年が公園で鉄棒をしているのを見て「この動きはプロレス技に応用できるんじゃないか」と思ったことがきっかけだったそう。

内藤は著書の中で「いまとなっては、あのメキシコの少年に感謝ですよ(笑)」と綴っている。当初は技名は決まっていなかったが、スポーツ紙の取材で尋ねられた際に「メキシコで生まれた技だから、スペイン語で何かないかな」と考えていたところ、「運命」を意味する「デスティーノ」という言葉がパッと浮かんできたのだとか。

ただの思い付きだったとしながらも「デスティーノという言葉を選んだこと自体は運命というか、響きもいいなって思ったし、わりとすぐに定着した気がしますね」と語っている。

技の形について、オカダ・カズチカの師匠でもあるウルティモ・ドラゴンの「アサイDDT」や、プロレスリング・ノアの丸藤直道の「不知火」などが遠心力を利用したものとして近いと思われるが、内藤は「ただ、俺が参考にしたのはメキシコの少年なんで(笑)」と、あくまでもモチーフはメキシコの地にあると言い切っている。

最初に技を出したときにはぶっつけ本番だったこともあり、100パーセントの精度ではなかったと明かす内藤。「観たことない技でフォールを奪ったので、場内はちょっと反応に戸惑っているように感じましたけど(苦笑)」と、新技誕生の瞬間を振り返っていた。

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