去りたい奴はさっさと去れ 内藤哲也、新日本プロレスが世界一

8月29日に東京都・明治神宮野球場で行われた新日本プロレス『D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU』で、王者のEVILを下してIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座、いわゆる“2冠”奪還を果たした内藤哲也。

そんな彼の自伝『トランキーロ 内藤哲也自伝(EPISODIO 3)』(イースト・プレス / 新日本プロレスブックス)が2020年8月19日に刊行された。その中で内藤は、中邑真輔の“壮行試合”に意義を申し立てたことについての真相を語っている。

世界最大のプロレス団体・WWE行きが決まった中邑は、2016年1月30日の後楽園ホールにおいて壮行試合を実施。ユニット「CHAOS」の盟友であり好敵手でもあったオカダ・カズチカと、タッグリーグのパートナーだった石井智宏と組み、柴田勝頼&後藤洋央紀&棚橋弘至と対戦して勝利を収めている。

試合は大盛況となったが、当時の内藤はこれに「海外の某団体に行くことがそんなにオメデタイか?」と意義を申し立てた。著書で内藤は「そもそも『国内の他団体に移籍していたら、こんな発表したか?』って話だし。大会当日は正直、自分の試合よりもこの違和感を言葉にしたい気持ちのほうが強かったですよ」と、当時の心境を振り返っている。

新日本が「海外の某団体より自分たちは下なんで」と示しているように見えたことに強い疑念を抱いたそうで、「言い換えれば“退団記念試合”って謳っているようなもの」と厳しく指摘。

「新日本が世界一だっていう自負が俺にはある」と、新日本に対する強い誇りを持つがゆえの発言だったとする内藤は、「また『壮行試合』だなんて発表されたら、全力でツッコませてもらいますよ」と、今後も考えは変わらないことを明言。

長い新日本の歴史の中では、数多くのスター選手が団体を去っていったが、内藤はドライに「(新日本への)気持ちがないならさっさと出ていけよ」とバッサリ。チャンスととらえて自身を奮起させていることを明かした。“神宮球場”での新日本の興業は21年ぶり。当時はグレート・ムタとグレート・ニタの試合をチケットを買って観戦したという内藤は、今や誰よりも新日本プロレスの選手としての誇りを持ち、リングに立ち続ける。

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