「俺は何度だって這い上がる」 王座奪還した内藤哲也の不屈の意志

8月29日に東京都・明治神宮野球場で行われた新日本プロレス『D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU』で、王者のEVILを下してIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座、いわゆる“2冠”奪還を果たした内藤哲也。

そんな彼の自伝『トランキーロ 内藤哲也自伝(EPISODIO 3)』(イースト・プレス / 新日本プロレスブックス)が2020年8月19日に刊行され、その中で内藤は初の2冠達成を果たしたときの心境と、その後について語っている。

初の2冠達成について「1年前に俺がパッと思いついた野望が、それからさまざまな選手を巻き込むかたちで、こうして東京ドーム2連戦の目玉になるとは思わなかった」と振り返った内藤。

「やっぱり、思ったことを口に出すことがいかに大切かっていうのを実感します」と、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン加入以降、「言わなきゃ何もはじまらないんだな」と気づいたことがいかに大きかったかを綴っている。

史上初の快挙に、始めは現実味を感じられなかったという内藤だが、徐々に喜びが込み上げてきたという。「トランキーロ! あっせんなよ!!」の決め台詞も飛び出したが、その後については「この喜びをみんなで分かち合おう、念願の東京ドーム初の“デ・ハ・ポン”だ!』って思ったんですけどね……。」と、イッテンゴ(1月5日)に起きたKENTA“襲撃”直前の心境を語った。

しかし、観客との「デ・ハ・ポン!」大合唱の直前にKENTAの急襲があり、その瞬間は訪れなかった。バッドエンド直後、内藤は退場しているときの観客からの「これで終わりなの?」という言葉が胸に突き刺さったそう。その後、コロナ禍に見舞われ新日本の興行スケジュールは白紙に。内藤はあとがきで「またプロレスができる日は、いつになるんだろう?」と不安を抱えていたことを告白している。

それでも6月15日から110日ぶりに試合が再開となると、7月12日にはパレハ(相棒)として最も長い時間をすごしてきたEVILに敗れてベルトを“強奪”されてしまう。しかし内藤は著書で「俺は何度だって這い上がり、新日本プロレスの主役をつかみとってみせる」と不屈の意志を示していた。

有言実行。再び2冠王者に返り咲いた内藤には、停滞したいまの世の中の空気を吹き飛ばすほどの活躍を期待したい。

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