伝説的なトリック 900(2回転半)を成し遂げた“神様”トニー・ホーク

スケートボードには大きく分けて、「ストリート」と「バーチカル」という競技が存在する。ストリートとはその名の通り、街中の縁石や階段などを使ってトリックを楽しむ競技。バーチカルとはスノーボードでいうハーフパイプのように半円上のセクションの上を遠心力を使って跳ぶ競技だ。

そのバーチカルにおいて“神様”の称号を手にしている伝説的なスケーターが今回紹介するトニー・ホーク。ゲームのプレイステーションからシリーズ5までリリースされている『トニー・ホーク プロ スケーター』というスケートボード・ゲームでその名を知っている人も多いかもしれない。

「ナショナル・スケートボード・アソシエーション(NSA)」というスケートボード協会を立ち上げた父、フランク・ホークの元に生まれたサラブレット、トニー・ホークは13歳の時に、80年代を牽引したスケートボードブランド「パウエル・ペラルタ」にスポンサードされ、14歳には人気スケートボードチーム「ボンズ・ブリゲード」の一員としてプロに転向、スケートボードの普及に一役担う。

そんな彼をレジェンドと言わしめるに至ったのは、これまで誰も公式の場で到達することができなかったバーチカル上で900(2回転半する)というトリックを、1999年に開催された世界的なスケートボードコンテスト「Xゲームス」で成し遂げたことだ。

※ちなみに非公式ではダニー・ウェイというスケーターが1989年に達成したという記録も残っている

X Games/YouTube

この記録は2012年に若干12歳のトム・シャールが1080(3回転する)を成し遂げるまで、現在のようにスケートボードが世界に広く知られる2000年代を通し、13年間誰も破ることのできない驚くべき記録であった。

Red Bull/YouTube

それでも彼がすごいのは2016年、48歳になった際でも900をメイクできたところにある。考えてみてほしい、あれほどまでに過酷なスポーツであるスケートボードを48歳という年齢で当時(31歳)と同じように動くことができるのだから。

RIDE Channel/YouTube

2020年 東京オリンピックにも組み込まれたスケートボード。ここに至るまで、スケートボードの普及の最も大きなアイコンとなり続けたという存在感については、誰も何も言えない人物といえよう。

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