狂気・オブ・狂気 “夫を殺してトラに食べさせたかもしれない女性”の歌

ステイホーム期間中にカーディ・B、キム・カーダシアン、ジャレッド・レトといった数々のセレブたちをはじめ、世界中の視聴者を夢中にさせたNetflixのドキュメンタリーシリーズ『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』。オクラホマの私設動物園で猛獣を飼育し、17件の野生生物に関する法律違反と、2件の殺人依頼で逮捕された悪徳ブリーダー“タイガーキング”ことジョー・エキゾチックに迫るドキュメンタリーだ。

本作ではカントリー歌手でもあるジョーが歌う「I Saw a Tiger(俺はトラを見た)」などのカントリーソングも人気を集め、複数のミュージシャンが楽曲をカバーする社会現象を起こした。

Netflix/YouTube

2020年5月、同曲を手掛けたクリントン・ジョンソン・バンドのメンバーであり、故ダニエル・クリントンと楽曲を共作したヴィンス・ジョンソンが、“タイガーキング”にまつわる新曲をリリース。ヴィンス・ジョンソン・バンド名義でリリースされた新曲のタイトルは「Killer Carole(殺人鬼キャロル)」。

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ジョー・エキゾチックと対立する動物保護団体のキャロル・バスキンを想像させるタイトルだ。彼女の元夫である大富豪のジョン・ルイスは1996年から行方不明になっており、彼女はこの失踪事件の重要参考人でもある。ジョーはキャロルが元夫を殺したと主張しているが、彼女は事件への関与を否定している。

事件の真相は不明だが、ヴィンスが“夫を殺してトラに食べさせたかもしれない女性”について歌ったアップテンポなナンバーには、「彼は小さな肉片となって猛獣の胃のなかへ入ったのか」「凶器は挽肉器か、銃弾か、バットか」「女は男を殺し、トラに食べさせたのか」など、生々しい歌詞が登場する。

なお、『タイガーキング』で使用された楽曲を収録したヴィンス・ジョンソン・バンドのニューアルバムが2020年夏にリリースされる予定だという。しかも、大手レコード会社<BMG>との契約のもと、テカシ・シックスナインやポスト・マローンなどの作品も担当する<Create Music Group>による流通で展開されるようだ。

ほぼ無名だったヴィンスがこのような大型契約を獲得できたのは、Netflixでの『タイガーキング』再生数が10日間で3,400万回を突破するなど、人気ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のシーズン3に並ぶほどの大ヒットを記録したことも大きいだろう。

異例のヒットを受けて、ジョー・エキゾチックの半生を描くドラマや映画化の話も新たにいくつか進んでいるらしく、まだまだ“タイガーキング”の世界から目が離せない。

タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』は、Netflixで独占配信中。

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