サッカーはスポーツではない 名将モウリーニョは、なぜ勝てるのか?

チームや選手を栄光に導いたコーチたちには、スポーツのみならず人生にも当てはまる己のルールがある。超一流コーチだけが知る成功の哲学に迫るNetflixドキュメンタリー『プレイブック: コーチが語る人生戦略』では、バスケットボール、サッカー、テニスなどスポーツ界の第一線で活躍する5人の名コーチがインタビューに答えている。

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チェルシーFC、インテル、レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッドなどを経て、2019年よりプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーを率いるサッカー界の「Special One」ジョゼ・モウリーニョ。
モウリーニョは、母国ポルトガルでFCポルトの監督としてチームを立て直すと、2003-2004チャンピオンズリーグではマンUから奇跡的な勝利をあげ、2010年にイタリアのリーグ優勝を果たしたインテルの選手たちとの涙の別れを経て、レアル・マドリードの新監督となったことなど、これまでの自身のキャリアを振り返る。

コーチの仕事を始めたときからの夢だったというイギリス、イタリア、スペインの欧州3大リーグでの優勝を実現した当代きっての名将は、チームの意欲を掻き立てて優勝に導く方法を知っている。また、これまでにクリスティアーノ・ロナウド、ズラタン・イブラヒモビッチ、ディディエ・ドログバなどスター選手のコーチを手掛けてきたが、「有名選手たちをコーチできなければ誰のコーチもできない。そのチームでどう戦うか教えるだけだ」「チームが全てだ。選手でなくチームを私は指導する」と語った。

手厳しいメディア対応も見せるが、彼の原動力になっているのは大きな情熱と闘争心であることは間違いない。「サッカーはスポーツではなく宗教のようだと思っている。」「サッカーには全てが含まれる。芸術でもあり、心でもある」とサッカーへの愛を語り、「親善試合は嫌いだ。ただ嫌いだ。競争のないサッカーなんて」と闘争心を見せる。そして、モウリーニョは過去に率いたチームはすべて「今でもチームだ」と語り、「サッカーから得た全ての経験に人とのつながりがあった」と振り返った。

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このドキュメンタリーで紹介されるコーチたちは、ときに冷静にチームや選手の特質を活かした戦略を明かし、ときに熱くスポーツやチームへの愛情を語りながら人間味あふれる素顔を見せる。結果を残している超一流コーチだけに、彼らが明かす自らのルールと哲学には説得力があり、その言葉には深みがある。スポーツのみならず人生に通じる教訓となるような名言も数多く飛び出し、観る者は心を動かされるだろう。

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