もはや人間業じゃない レブロン、ハーデンらの“バスケIQ”が高すぎる超芸術的プレー

バスケットボールが生まれて約130年。様々な戦術や技術が生まれ、より高度なスポーツとなってきているが、やはり人間の動きが基本であることに変わりはない。基本的には視界の範囲内である前面でプレイを行い、後ろ向きで行うプレイはあまりない。特にディフェンスでは後ろ向きでプレイすることはなく、常に前を見てディフェンスするものだ。

そんな常識的なプレイ=人間の動きの原理・原則に逆らうと、比較的簡単に相手の意表を突くことが出来る。NBA選手たちはそんな高度なプレイを意図も簡単に見せてくれる。

Golden Hoops/YouTube

たとえば、2分6秒でクリス・ポールが見せた股抜きドリブルは、典型的な相手の裏をかいたプレイである。ドリブルで切り込もうとしたポールは相手ディフェンスに読まれ、サイドラインギリギリの位置で大柄な選手に立ち塞がれてしまう。通常の選手ならここで止まってしまい、ダブルチームで囲まれてしまうが、リーグ屈指のポイントガードであるポールは違う。

彼はこの状況を逆手に取り、相手選手の股をドリブルで抜いて活路を見出したのだ。股抜きによってポールの姿を見失った相手選手は全く反応できない。このような一瞬の判断力と、動きの予測、バスケットボールの知識が<バスケットボールIQ>と呼ばれ、“あっ!”と驚くプレイを生み出す。

そして、NBAの“キング”ことレブロン・ジェームズも<バスケットボールIQ>が高いことで有名だ。たとえば、30秒からのプレイでは全く見ていない、右コーナーのダニー・グリーンに後ろ向きからドンピシャのアシストを送っている。自分がリングに向かう動きを見せておいて、シューターであるグリーンにディフェンスがいかないようにコントロールしていたのだろう。

また、3分1秒からのプレイではリバウンドしたボールをキャッチせず、そのまま弾いてゴール下のアンソニー・デイビスにパスを出している。これは着地してしまうとディフェンスに囲まれてパスを出しにくくなるためと同時に、相手ディフェンスにデイビスがフリーでいることを悟られないために、最短時間で出せるパスを瞬時に判断したのだ。

NBA選手たちが魅せる高IQプレイは、「そんな手があったか!」とまさに一発逆転の一手である。バスケットボールでは相手の意表を突くプレイに活路がある。

TAGS