映画やアートなどカルチャーにも多大な影響を与えたフォルクスワーゲン「ビートル」

フォルクスワーゲンは2019年、丸いフォルムが特徴の車「ビートル」の生産を終了した。ビートルが最初に作られたのは1938年、戦前のドイツで大衆車として誕生した。それから80年あまりの歳月が経ち、ついに生産終了を迎えることとなった。

ビートルの引退を機に、フォルクスワーゲンは「The Last Mile」と題した記念動画を公開している。動画では、幼い少年がビートルに出会い、大人になって、結婚し、子供が生まれ、老いるまでビートルとともに歩んだ人生を描く。役目を終えたビートルは、たくさんの人に見送られながら最後のワンマイルを走り、空へと上って行く。ビートルズの名曲「Let It Be」のコーラスがバックに流れ、寂しくも感動的な動画となっている。

Volkswagen USA/YouTube

ビートルゆかりの人物や作品が描かれているのにも注目したい。たとえば、青年がデート中に見ているのは映画「フットルース」だ。映画の主人公レン・マコーマックが愛車ビートルに乗って倉庫にやってくる印象的なシーンが描かれている。動画の終盤にはカメラを構える芸術家アンディ・ウォーホルの姿がある。彼は1985年に発表した「広告」シリーズでポップ調のビートルの絵を描いた。

映画やアートといったカルチャーにも多大な影響を与えたビートル。動画の最後、「ひとつの道の終わりは、新たな道の始まり。大きく走ろう(Where One road ends, another begins Drive Bigger)」とフォルクスワーゲンはメッセージを残している。

文・大熊希美

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