四騎士「GAFA」 に新たに食い込むのはどの企業か?

Google、Amazon、Facebook、Appleを表す「GAFA」という言葉は2018年のユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされことで、日本でも広く知られるようになった。急成長しているIT関係の巨大企業はこの4社以外にも数多くあるが、その中で新たにGAFAの仲間入りを果たすのはどの企業だろうか。

この概念の提唱者の1人であるスコット・ギャロウェイは『GAFA 四騎士が創り変えた世界』(東洋経済新報社)のなかで、GAFAの4企業に共通する要素として「商品の差別化」「ビジョンへの投資」「世界展開」「好感度」「垂直統合」「AI」「キャリアの箔付けになる」「地の利」の8項目を挙げている。GAFAはこの8つの要素を満たすことによって、単に大企業として急成長しただけでなく社会的な変革を起こしている。こうした観点から、ギャロウェイはそんなGAFAの一角に五番目の企業として仲間入りしそうな候補を挙げている。

その1つが、中国で絶大な勢力を誇る「Alibaba」だ。同社は2016年にウォルマートを抜いて世界最大の小売会社になり、2018年には時価総額においてもAmazonを超えた。AlibabaのビジネスはAmazonとよく似たオンライン・マーケットプレイスで、中国全土に行き届く物流システムに加え、AWS(Amazon Web Services)のようなクラウド・データ・サービスAlibaba Cloudも展開している。

そんなAlibabaの大きな課題は「世界展開」ができていないこと。資本、人材、ブランドを獲得するためには、自国市場での成功を世界市場でも再現する必要がある。そのためには、中国企業にまとわりつく労働搾取、偽造品、特許侵害、政府介入などの負のイメージを払拭しなくてはならない。

「Tesla」もGAFAの一角を伺う位置にいる。野暮ったい電気自動車業界の中でのスポーティーなデザインは「商品の差別化」に成功し「好感度」を獲得している。しかしまだ「世界展開」を果たすに至ってはいない。一方Uberは現在日本を含む世界70カ国700都市で利用でき「世界展開」を成功させているものの、頻繁に報じられるスキャンダルが足を引っ張り「好感度」を得ているとは言い難い。

“ネクストGAFA”の企業が抱える問題点を知ることによって、GAFAがGAFAたる所以は、前述した8つの要素を兼ね揃えているからなのだと、改めて感じさせるものがある。この他にも、創業10年以内に評価額10億ドルを超えるユニコーンと呼ばれる企業が現在世界に約400社も存在する。これらの企業は課題を克服してGAFAに挑んでくるが、迎え撃つ側も簡単にその座を譲ることはないだろう。

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