オバマ元大統領も称賛 アメリカに風穴を開けた“ブラック・ゴッドファーザー”

ジャネット・ジャクソンのアルバム「コントロール」(1982年)をプロデュースし、大ヒットさせたことでも知られるシンガーソングライター・デュオ、ジャム&ルイスは「ハリウッド、公民権、人権に関するものすべて。それが彼だ」と語る。マライア・キャリー、エリック・クラプトン、ホイットニー・ヒューストン、ボーイズIIメンなどの楽曲を手がけ、大ヒットさせたベイビーフェイスは「彼は最重な人だった」と語る。“ブラック・ゴッドファーザー”の異名を持つ“その人物”は、彼ら黒人アーティストにとって、極めて重要な役割を担ってきた人物であった。

だが、“その人物”の影響力は、音楽・芸能の世界に限ったことではない。オバマ前大統領は「人を率いる力と、裏から支える力があった」「彼はチャンスが与えられない時代から、チャレンジすることができる時代への架け橋だ」と彼の手腕を評価し、ビル・クリントン元大統領も惜しみない賛辞を贈る。それどころか、あのメジャーリーグの大打者、ハンク・アーロンでさえも「彼なしでは自分はいない」と、彼への感謝の気持ちを口にするのだ。

しかし、そこまで多くの人々に賞賛されながらも、“その人物”は自身の偉業について訊ねられると、子供の頃の遊びについて訊ねられたかのように、とぼけた表情で「自分でもどうやったか覚えていない」と答える。だがその一方で、年老いた現在でも眼光鋭く「やりたいことは絶対に邪魔させない」と断言する。彼が生きてきた道のりを知れば、その言葉の示す意味が、ハッキリと見えてくるだろう。

“その人物”の名は、クラレンス・アヴァント。一般には「ハリウッドを形成した黒人」であり、「世界最初のインフルエンサー」として知られる剛腕プロデューサー。それと同時に、ありとあらゆる分野で黒人にとっての突破口を作り続け、アメリカ社会を牽引し続けた「ブラック・ゴッドファーザー」だ。

そんな彼の偉業と素顔に迫るドキュメンタリー映画『ブラック・ゴッドファーザー:クラレンス・アヴァントの軌跡』は、現在、Netflixで好評配信中。

Netflix/YouTube

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