セクハラ、口封じ… R-18指定裏アメコミ『ザ・ボーイズ』クズすぎるシーンBEST5

通常の人間をはるかに超越する能力を持ち、“本来であれば”無力な一般人を窮地から救い出してくれる存在であるヒーローたち。多くの人々が抱いているそうした「ヒーロー像」を真っ向からくつがえし、彼らの実に生臭い一面や、独特なクズっぷりをとことんシニカルに描いて話題のAmazonオリジナルドラマシリーズ『ザ・ボーイズ』。

欲と名声に取り憑かれて腐敗したヒーローたちが披露する“ゲスの極み”ともいうべき、あまりにヒドすぎる言動の数々は、本作ならではの魅力ともいえる。Amazon Prime Videoが、シーズン1からオススメの“名クズシーン”を選出した。

Amazon Prime Video/YouTube

木っ端微塵にひき逃げ

ヒーローたちのクズっぷりが最初に印象づけられたのは、電気店で働く平凡な青年ヒューイが、ヒーローに恋人ロビンの命を奪われるというエピソード1の衝撃的なシーン。恋人といつも通りに会話を楽しみながら道を歩いていると、そこにたまたま通りかかった最速ヒーローのAトレインが衝突し、ロビンは木っ端みじんに。ヒーローによる「ひき逃げ事故」が発生した瞬間なのだが、このときのAトレインは先を急ぐからと言って、残されたロビンの手を持ったまま、茫然と立ち尽くすヒューイを置き去りにして平然とその場を立ち去ってしまう。しかもその後、こうした不祥事のもみ消しのために、ヒーローが所属するヴォート社は示談スタッフを送り込んでくる始末。のっけから彼らのクズっぷりが全開となっているシーンだ。

先輩ヒーローがセクハラ

子どもの頃からヒーローに憧れ、オーディションの末にヒーロー界の頂点に立つ七人衆“セブン”の仲間入りを果たしたスターライトこと、アニー・ジャニュアリー。しかし、その喜びを語る彼女に、先輩ヒーローであるセブンのナンバー2、ディープはいきなり下半身を丸出しにして、「ちょっと咥えてくれりゃあいい」と、とんでもないセクハラをお見舞いする。しかも彼女がドン引きすると、「俺はチームの2番手だ。だから俺が言えば君はクビになる」と恫喝じみた言葉を投げかける。この一件が原因で、後日ディープは左遷されることになるのだが、腐敗しきったヒーロー業界の暗部が視聴者にわかりやすく伝わった瞬間だったといえるだろう。

かなりヤバいノーマル人間

元FBIの捜査官のウィリアム・“ビリー”・ブッチャーに誘われて、特殊能力を持たない一般人の集団であるザ・ボーイズの仲間入りを果たし、ヒーローとの対決に引き込まれていった青年ヒューイ。序盤は平和志向で臆病な、ビリー・ジョエルが好きな若者に過ぎず、どんなにビリーに挑発されても「殺人はしない」と語っていたが、透明人間ヒーローのトランスルーセントを捕まえた際に、一度は逃がそうと考えるものの、結局は爆殺することに。しかもその後、ビリーたちに合流したマザーズミルクにトランスルーセント殺害時のことについて「怖かっただろ?」と聞かれると、「あの瞬間、いい気分だった。起爆装置を手にしたとき、抑えきれなくなった。生きてる気がした」と発言し、なかなかヤバい人物であることが明らかとなっていく。このドラマにおいてヒーローたちはたしかにクズであることは間違いないが、そんな彼らと対決する普通の人間であるザ・ボーイズの面々も、なかなかヤバいタイプの連中であることを感じさせる。

ヒーローが口封じに殺害

「ベン・ジョンソンのように注目を集めたい」という想いから、最速であり続けることにこだわるあまり、“コンパウンドV”という薬物でドーピングを続けているAトレイン。彼はマイナーヒーローのポップクローとSEXフレンドになっているが、彼女がドーピングの秘密を漏らしたことを疑うと、彼女の悲願であった「交際のオープン化」をネタにゆさぶりをかける。その結果、彼女がザ・ボーイズたちに秘密を洩らしたと知ると、薬物を過剰摂取させて殺害。2人のやりとりを見ていると、Aトレインも彼女への想いを強く持っていたように感じられていただけに、口封じのためにあっさりと殺害してしまうというそのクズっぷりは、驚きを禁じ得なかった。

乗客を見捨てて笑顔で立ち去るヒーロー

堂々の第1位に推したいのが、ヒーローたちの頂点に立つ男として民衆のリスペクトを集め、キャラクターグッズまで飛ぶように売れているホームランダーのクズっぷりが全開で発揮されている航空機ハイジャック事件のシーン。

中東系のハイジャック犯に乗っ取られた民間機を、打算と下心から救出に向かったホームランダーとクイーン・メイヴ。彼らの活躍によって無事に事件が解決したかと思いきや、ホームランダーのミスで飛行機は墜落秒読みの状態に。その際、地上と何度も往復して乗客を救出すべきだと主張するクイーンに対し、早々に「なかったこと」にする気満々となっていたホームランダーは、「みなさん落ち着いて。すべて順調です、大丈夫!」「全員助けますから落ち着いて!」などと乗客に声をかけつつ、そのまま笑顔で逃走。しかもその後、墜落した機体が海岸に流れ着くと、カメラの前で涙ながらにアツい想いを語るという小芝居までやらかす。……まさに“ゲスの極み”そのものである。

内容がかなり“オトナ向け”なので、「清廉潔白で品行方正、弱きを助け、悪者を完膚なきまでにやっつける」という、絶対的なヒーロー像を信じているキッズたちにとっては、刺激が強すぎる気もするが、彼らがそんな存在だからこそ、無力な主人公たちの真摯な生き様と正義感あふれる言動が引き立てられることもまた事実。ヒーローでありながらも、そうした反面教師的な役割を背負う彼らの活躍(?)に、今後も注目したい。

アンチヒーロードラマ『ザ・ボーイズ』シーズン2はさらにパワーアップしてAmazonプライム・ビデオで2020年公開予定。

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