残忍で冷酷… タランティーノ監督が “過去最高に楽しかったキャラ”とは?

2009年に公開され、世界でおよそ3億ドル(約320億円)以上を稼ぐ大ヒットとなったクエンティン・タランティーノ監督・脚本の映画『イングロリアス・バスターズ』。この作品でタランティーノは、これまで脚本を書いた中で最高に楽しかったキャラクターを登場させたと語っている。

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ブラッド・ピットが演じた狂気あふれるアルド・レイン中尉も印象的だが、タランティーノ自身はクリストフ・ヴァルツが演じる悪役、ハンス・ランダ親衛隊大佐がお気に入りだそうだ。

タランティーノはランダ大佐について、「彼が画面に登場するたびにシーンを食ってしまうんだ」と語り、「ほかのキャラクターだったら難しいシチュエーションも、彼だったら面白くなることに気づいたんだ。ランダは単に悪人というだけでなく、ユダヤハンターと呼ばれ、ユダヤ人を強制収容所に送るナチであることは事実だ。でも映画が終わりに向かうにつれ、レイン米陸軍中尉が率いる“バスターズ”が何を計画しているかだんだんわかってくると、観客はランダにもその計画に気づいて欲しくなるんだ」と解説。

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続けてタランティーノは、「観客は別にランダを応援していない。でもこれは映画だ。もし彼がバスターズの企みに気づいたら、映画はより面白くなるんだ! 観客はランダにガッカリさせられたくないのさ。我々は、ランダが全員の秘密を知っているよう設定した。そして彼が知ることによって、映画は最高のクライマックスを迎えるんだ」と、ランダ大佐がいかに特異なキャラクターだったかを説明している。

演じたヴァルツはこの演技でカンヌ国際映画祭男優賞、アカデミー賞助演男優賞をはじめとする多くの賞を獲得し、その後再び出演したタランティーノ作品『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)では、ドクター・キング・シュルツ役で2度目のアカデミー賞助演男優賞を受賞するという快挙を成し遂げている。

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