ブチギレ死闘を制した、武尊のカーフキックのヤバさ

元プロレスラーでリングスCEOの前田日明の公式YouTubeチャンネルで、元WPKCムエタイ世界スーパーウェルター級王者でK-1参戦経験もある佐藤嘉洋が、武尊vsレオナ・ペタス戦についての感想を語った。

前田日明チャンネル/YouTube

佐藤は3月28日に行われた『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN〜K’FESTA.4 Day.2〜』には、番組の出演者として会場入りしていたそうだが、武尊とレオナ・ペタスの試合は、たまたま手が空いたことで、生で観る機会に恵まれたそうで「おそらくですけど、今の新生K-1が始まってからのベストバウトだったんじゃないかなって。2014年から新生K-1が始まって7年か……、この集大成だったような気がしますね」と感想を語った。

また、互いがKrushとK-1という、日本独自ルールの立ち技競技をルーツに持つ格闘家同士の決戦であったことも重要で佐藤は「よそからきたトップ選手じゃなく、その枠内で頑張ってやってきた選手同士の戦いだったんで、(Krushや新生K-1の)発足当時から見てた身としては、試合前に武者震いがしちゃってすごい興奮しましたね、あれは」と明かした。

武尊の勝因と言われているカーフキックに話題になると、佐藤は「今の前重心のボクシングキックって言われてる、パンチ重視のスタイルが根底からこの1、2年で変わってくるんちゃうかと思いますね」と語し、「だからムエタイの選手ってああいう構えになったんじゃないかって思うんですよ」と予想する。

ムエタイでは、上体を真っ直ぐにしたアップライトの構えで、ローおよびミドルキックを、脚を上げてカットするのが、試合で勝つための基本中の基本となっている。そのことを踏まえ佐藤は「ムエタイの長い歴史で、ひょっとしたらカーフキックみたいなのがあったかもしれない。それを防ぐためにあの構えだったのかなと。僕らはカーフキックを忘れてて、前重心のパンチ主体の流行りが訪れて、カーフキックの有効性がまた出てきたんちゃうかなと」と持論を語る。

一方、前田は「俺、従来のムエタイの人だったら(カーフキック)効かないと思うよ。あの立ち方、骨盤をキュッと前にロックした立ち方、脚シュッと上がるじゃない」と予想したが、カーフキックの戦法も進化しており、軸足の内側に蹴る技もあることから、佐藤は「ミドルに対してのローキックは脚を上げようがないので、これもしやれちゃったら……」とミドルキックのカウンターとしてローではなくカーフキックを合わせてきた場合は対処法がないと明かしたのだった。

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