スティーブ・ジョブズ、「デザイン」とは見た目のことではない

iMac、iPhone、iPad。優れたデザイン性で知られるApple製品だが、Appleはどのようにデザインに取り組みプロダクトを世に送り出してきたのだろうか。2002年のインタビューから、Appleの創業者スティーブ・ジョブズのデザインにおける考え方を知ることができる。

ジョブズによると「デザイン」は見た目のことではなく「どう機能するか」であり、最高のプロダクトを作るためにはそこそこの出来で満足しないことが肝心だという。

動画が撮影された2002年は、Appleが半球型の本体を持つ新しいデザインのiMacを発表した年だ。インタビュー動画にはスティーブ・ジョブズに加え、長年AppleでCDO(最高デザイン責任者)を務めたジョニー・アイブらも登場する。この記事では主にジョブズのデザインについての発言を抜粋して紹介したい。

ジョブズ)
「デザイン」という言葉には様々な意味合いがあります。デザインとは何か、私にはよく分かりません。なので、Appleではデザインについてあまり話さないのです。代わりに、「どう機能するか」について話し合います。多くの人はデザインを製品の見た目のことだと考えていますが、本当は見た目ではなくて、それがどう機能するかということなのです。

誰もが自分のやっている分野において、「最高のプロダクトが作りたい」とか「最高の映画が作りたい」と言います。そこに違いはありませんが、最終的にできたものには大きな差が出ています。

たまに冷静になって「正直、これは最高のものではない」と自分に言わないといけません。悪くはないし、良い出来です。でも、それが最高であると自分に嘘をつかないことです。

作ったものが最高でないなら、それを放り出して、もう一回やり直すことを私たちは厭いません。他の部署から「それはできない」と言われてプレッシャーがかかっていてもです。

また、動画でジョニー・アイブはスティーブ・ジョブズについて、彼はデザインの理解者で推進者であり、それを行動で示すことができる人だと語っている。スティーブはiMacの製作中、デザイナーたちが十分だと思っていた水準のものよりさらに良いものが作れると信じ、妥協することはなかった。そのような決断を下すのは本当に難しいとジョニー・アイブは話す。

文・大熊希美

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