スティーブ・ジョブズは、プロダクトを作る上で何を重視していたか

iPod、iPhone、iPadなど、数々の革新的なプロダクトを世に出してきたAppleの創業者、スティーブ・ジョブズ。プロダクトを作る上でジョブズは何を重視していたのか。2006年、ニューヨーク・フィフスアベニューにAppleの直営店をオープンしたときにジョブズが受けたNBCのインタビューから、彼の考えを垣間見ることができる。

「iPodはラジオ機能を搭載し、過去のテクノロジーを統合したものになるのか」と記者に問われたジョブズは、技術的に可能だからという理由だけでプロダクトを作るのではなく、人々が本当に求めているものを作ることが重要だと語っている。

<訳>
カスタマーを探しているテクノロジー製品はたくさんあります。多くの会社は、技術的に可能だからという理由で製品を作ります。けれど、人々はそういうものに興味がないですし、誰も買いません。だから、私たちはカスタマーを探しているテクノロジー製品をたくさん見ることになるのです。

技術的に可能であると同時に、人々が本当に求めているものを作るといのは難しいことです。

たとえば、iPodの例をあげると、私たちのカスタマーの多くは、iPodにラジオ機能を搭載されているかどうかまったく気にしていませんでした。

彼らがiPodを買った理由は、どこかのラジオ局のDJに彼らの聞く音楽を決めてほしくなかったからです。彼らは自分で聞きたい音楽を選びたいと思っていて、自分のプレイリストを作りたいと思っていました。だから彼らはiPodを買ったのです。

iPodには現在、ラジオ機能を追加することができますが、多くのカスタマーは購入しません。彼らは自分のプレイリストがほしいからです。

人々のほしがらないテクノロジー製品を作る方が、人々のほしがるテクノロジー製品を作るよりはるかに簡単なのです。

文・大熊希美

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