コロナ禍で求められるファッションとは ヴァージル・アブローが手掛ける ルイ・ヴィトン2021年春夏コレクション

ヴァージル・アブローがアーティスティックディレクターを務めるLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の2021年春夏コレクション<Message in a Bottle(メッセージ・イン・ア・ボトル)>のショーが、8月の上海を皮切りに東京でも開催されるというエキサイティングなニュースが到着した。ショー開催に先駆け、アニメと実写を融合したショートムービー『The adventures of Zoooom with friends(ズームと仲間たちの冒険)』が公開された。

Louis Vuitton/YouTube

ショートムービーは、コレクションへのプロローグで、カラフルなキャラクターたちが、パリの街を駆け抜け、どこか新しい場所への旅立ちを予感させるストーリー仕立て。ブランドが目指す未来を表しているかのようだ。

最新コレクション発表を前に、アブローがインタビューに答えている。
「新型コロナウイルスのパンデミックは、ロックダウン解除後のファッションへのアプローチを改めて考える機会になった。自分自身、コロナ禍においては、毎日パーカーやTシャツばかり着て、家の中で座って過ごしていた。そんな中でどうやってファッションに目を向けられる? レストランに行くこと、友人と集まること、旅……そういったことがファッションには大きな影響を与えていたんだよね。そんな考えからスタートして、今後どんなファッションが求められるのかを想像してみたんだ」

一方でルイ・ヴィトン会長兼CEOのマイケル・バークはブランドの将来について「業界の常識を覆すことに挑戦していく」との展望を明らかにし、今後のショーはより公共に開かれたものになるとの見解を示している。

バークのコメントに呼応するようにアブローも「新コレクションは、より多くの人に見てもらうべき。ラグジュアリー・ファッションが持つある種の近寄りにくさから脱却していく。何千というスクリーンにライブ配信され楽しんでもらうことを前提に、コレクションのデザインを進めている。自分のアトリエを見渡すと、ディズニーとアートスタジオの融合のような場所になっているんだ」と、今後のコレクションやショーの目指すべき姿を語った。

最新コレクションは全75ルック。そのうち25ルックがリサイクル素材から、さらに25ルックは過去のコレクションを再利用し新たに蘇らせたデザインになる。さらに過去コレクションから誕生したデザインには、アップサイクルを意味する新しいエンブレムもあしらわれる予定とのこと。サステナブルなマインドを盛り込んだアフターコロナ時代の新たなコレクションの幕開けに注目が集まる。

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