悪徳オーナー「ふざけるな」 スパイク・リー監督、ニックスにブチギレ

ニューヨーク・ニックスを長年に渡り応援してきた映画監督・脚本家のスパイク・リーが球団にブチギレ。これまでマディソン・スクエア・ガーデンで行われるホームゲームは欠かさずコートサイドで観戦してきた“名物ファン”にもかかわらず、「今シーズンはもうニックスの観戦には行かない」と断言。ニックスとリー監督の間に何があったのか。米スポーツ専門チャンネル<ESPN>に出演し真相を語った。

ESPN/YouTube

ことの発端は、3月2日に行われたヒューストン・ロケッツ戦。NBAが新型コロナウィルス感染拡大防止のためレギュラーシーズンの中断を決める前の出来事だ。リー監督が来場する際に“いつも”使っていた従業員用のエレベーターに乗ろうとすると、突然警備員が止めに入り口論に発展した。

リー監督は「20年以上も従業員用の出入り口を使っていたし、エレベーター使用のルールが変わったなんて聞かされていなかった」と声を荒げて説明。さらに試合前日には別のイベントでマディソン・スクエア・ガーデンを訪れており、その際は問題なく従業員口から出入りできたと主張している。

また、「チケット代のことになるとすぐに電話かけてくるくせに! 今回のことでは一切事前に連絡がなかった!!」と、球団へ怒りをぶつけた。対してニックス関係者は、「リー氏には何度もVIP用の出入り口を使用してほしいと申し入れていた。この件についてはリー氏と球団オーナーが試合後に握手し解決済みだ」とコメント。しかしリー監督は「これは球団オーナー、ドーランからの嫌がらせだ」「ドーランは俺には『話をしよう』と言っただけ。事前に知らせておいてくれればいいじゃないかと言ったら、『今話したよ』って言うんだ。ふざけてる!」とオーナーを批判した。

ニックスと言えば、2012-13シーズンにカンファレンスセミファイナル進出したのを最後に勝ち越したシーズンがなく、弱体化が止まらない。ニューヨークという巨大マーケットに本拠地を置くことの恩恵に甘んじ、「企業努力をしない残念なフランチャイズ」と言われるような状況だ。そしてその元凶こそ、球団を世襲で受け継いだ2代目オーナーのジェームズ・ドーランと言われており、ドーランとファンとの関係も悪化し続ける一方である。そんな状況にもかかわらず、変わらずにチームを応援してきたリー監督も、この一件で堪忍袋の緒が切れたというのが真相のようだ。

「俺はセレブ扱いをしてくれなんて一度も頼んだことはないんだ。スタジアムに足を運んで試合を楽しんできた。親父に連れられて1967年か1968年から通っている。俺はニックスとともに育ったんだ」と、オーナーにはキレながらも、チーム、選手へは変わらぬ愛を吐露。ESPNにもニックスのキャップにチームカラーのオレンジのメガネで登場している。

リー監督の発言や行動に批判の声もあるが、不甲斐ないチームをここまで応援してきたファンを無下に扱う球団は考えもの。リー監督は「チームはファンのためにあるべきだ」と球団経営陣へ注文をつけた。

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