スヌープ・ドッグ、“ファンであり親友”コービーへ 涙のトリビュートラップ

米国の大手スポーツチャンネル<ESPN>が主催するスポーツ選手に贈られる年間表彰「ESPY賞」の授賞式。スポーツ版グラミー賞、アカデミー賞とも言われるこの番組では、その年に活躍したアスリートがたたえられ栄誉が贈られる。

今年も様々な選手へ賛辞が贈られたが、不慮の事故でこの世を去ったレジェンド、コービー・ブライアントに捧げられた映像「A Tribute To Kobe」が感動的だった。この短いフィルムはスヌープ・ドッグが手掛けており、生前から親交のあったスヌープが1人のファンとして、そして友人としてラップを捧げている。

ESPN/YouTube

“96年、Philly(フィラデルフィア)のストリートで 1人のティーンが道を探していた
コネクションを求めて まだ見ぬ明日のため 一歩ずつ
恵みの雨が降るまでやり抜いた ハートとマインドのなか 山道の地形を学ぼうとした
お前の血管には 氷のように冷たい水が流れていた”

“そのキャンバスに描き始めた絵は 大きすぎてどんなフレームにも収まらない”

“新たなゴールデン・チャイルドだ マンバのスタイルでやってやろうぜ”

“お前は家族を養い支え 友人でリーダーであり続けた”

そして最後はこう締めくくられる。

“イーストサイドからウエストサイドまで ここはお前の街さ
そしてその人生に あふれんばかりの愛を”

2分半の短いドキュメンタリーだが、コービーの少年時代から選手としての栄光、愛する家族との姿を描いたスヌープのラップは、コービーへの愛がつまった最後の手紙のようである。

「ESPY賞」の授賞式は、例年だとコントやコメディ要素も間に挟まれる年に一度のお祭り的番組だが、今年はいろいろな意味で特別な回となった。冒頭から偉大な黒人アスリートたちが取り上げられ、その歴史と歩みを振り返ったほか、番組中もたびたびその功績が讃えられた。これまで多くの黒人アスリートたちが、その活躍でアフリカン・アメリカンの地位を向上させ、その多くが市民運動にも貢献してきた。その姿にあらためてスポットを当てたことは特筆すべきだろう。

コービーの死は、アメリカにおける黒人アスリートの活躍や偉大さについてあらためて考えさせるきっかけになり、ジョージ・フロイド氏の死が呼んだ<Black Lives Matter>運動とともに、アメリカのスポーツ界に大きな変化をもたらそうとしているのだ。

NBA/YouTube

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