ギャングの報復から生き延びれるか? ブチギレたスヌープ・ドッグ、“チクリ野郎”テカシ69に警告

いま最も世間を騒がせているラッパー、テカシ・シックスナイン(Tekashi 6ix9ine)。派手な髪型とフェイスタトゥーで知られるブルックリン出身の24歳は、昨年11月にギャングとの活動で強盗、殺人、恐喝、麻薬取引、銃刀法違反などの罪で逮捕されており、終身刑の可能性もあった。

ところが、証言台に立ったテカシはなんと減刑を条件に、仲間を警察に売り始めたのである。ギャングの世界で密告はご法度。そのためギャングスター界隈が荒れているのだ。

密告されたのはNine Trey Gangsta Bloodsのメンバー。もちろん法的・世間的に犯罪者は捕まったほうがいい。しかし、仁義やスジを重んじるのがギャング世界の倫理と暗黙のルールである。保身のために密告をやめようとしないテカシに対し、当然ストリートからは“Snitch(チクリ野郎)”と批判が紛糾している。

そしてヒップホップ界、特にギャングスタ・ラッパーからも批判の声が上がっている。ヒップホップもストリートと直結したシーンであり、一部では音楽を売買して名を上げることと、ギャングとしての活動は同列だったりする。ヒップホップでもストリートのルールと倫理観が重要なのだ。この件についてはストリートでも、世間でも意見が割れていた。

そしてついに、大御所スヌープ・ドッグの叔父貴がInstagramでテカシについてコメント。その内容はもちろん好意的ではない。

「メディアもあのドブネズミ野郎のことを持ち上げるのをいい加減やめるべきだ。オールドスクールなオレに言わせりゃチクリはいつだってダセエ」「オレの言ってることがわからねえってやつは、そいつも十分クソだ。ミーク・ミルよ、クソを容認しちまったらそいつもクソだからな。オレはお前のことが好きだ。信じてるからクソにだきゃなるなよ」

ミーク・ミルもテカシについて批判的で、以前から辛辣なコメントをしていた。だが、そうやって批判することもプロモートになってしまうのが現代。その辺りも考え、スヌープの叔父貴は釘をさしたのだろう。

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🐀👎🏾🤷🏾‍♂️ new era

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テカシは逮捕される以前に、Nine Trey Gangsta Bloodsのメンバーに誘拐され殺されそうになったこともあるという。ギャングの抗争が原因で、母親や幼い娘を含む家族が危険にさらされていると説明し、最近も「チクリだの何だの言うけど、自由な外の世界で常に裏切りや危険にさらされているってのに、じゃあ誰に忠実でいりゃいいって言うんだ?」とインスタライブで弁明していた。さらには「オレはもうお仕舞いだなんてみんな言うけど、ふざけんじゃねえ。オレは24歳にしてすでに伝説だぞ」と息巻いてもいた。

さて、減刑されていずれ釈放されたとして、果たしてギャングたちの報復から無事でいられるのだろうか。こういったケースでは、出所した途端にドライブバイ・シューティングで殺されるのが定石だし、前例を数えたらきりがない。証人保護システムがあったとしても、はたして守りきれるのか疑問だ。ラッパーとしてのキャリアどころではない。現状では、テカシからはさらなる事件の匂いしかしない。

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