口だけのダイバーシティはいらない “投資家”セリーナ・ウィリアムズ、自身のセカンドキャリア

女子テニス界の女王として長らく君臨し、四大大会通算23勝を誇る元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ。今年の全米オープンを最後に現役引退の意向があることを先日発表したが、そんな彼女の生活スタイルはこの数年でかなり変化していて、出産を経験し母となっただけでなく、ベンチャーキャピタル(VC)企業の「Serena Ventures(セリーナ・ベンチャーズ)」を立ち上げ30社以上のスタートアップベンチャーに投資するなど、活躍の場を徐々に広げていたことをご存知だろうか。

セリーナはつい先日受けたインタビューでも「今私はツアーに向けて午前中はトレーニング、午後は(事業の)バーチャルコールに対応し、それから娘のオリンピアと遊ぶ、そんな毎日を送っているのだけど、5年前にはこんな生活になるなんて夢にも思っていなかった」と語っている。とはいえ両親から経済的自立と金銭管理の重要さを念入りに教え込まれてきたというセリーナは、今の状況は理想的なセカンドキャリアと考えているそうだ。そして自分が親から教わったように、娘にも経済的に自立することの大切さを伝えていきたいという。

彼女は最近、アメリカの大手モバイル決済アプリの一つ「Cash App(キャッシュアップ)」とパートナー提携を結んだ。自身が出演する広告動画では、スマホを何回かタップするだけでベビーシッターにCash App経由でパッと支払いを完了する様子を見せてくれている。

「Cash App」との契約についてセリーナは、「私は経済的な自立、教育、アクセシビリティの大提唱者。自分のプラットフォームを使って『Cash App』のような資金管理ツールが提供してくれる機会について世の中の意識を高めたいと考えていたので、協力するのは考えるまでもない自然なことだった」とその思いを明かしていた。

さらにVCについてこんな話も。VCで多様性を実現している企業はほんのわずかと感じているというセリーナは、自身のセリーナ・ベンチャーズでは女性や有色人種の人々に還元されるような投資にも積極的に取り組んでいるそうだ。「VC企業の多くはダイバーシティについて口にするけれど、ただ話しているだけに過ぎないわ。(社会的に)良い話題だから持ち出すだけで、実際にそれについて多くのことを行っているわけではないと思う。だから私の会社ではダイバーシティについて、話すだけでなくて行動に移しているのよ」。

セリーナは2017年9月に「Reddit」創業者でIT起業家兼投資家であるアレクシス・オハニアン氏との間に第一子となるオリンピアちゃんを出産、同年11月に同氏と結婚している。ちなみにこの年の全豪オープンでセリーナは優勝しているが、実はツアー当時、妊娠中だったことを明かし世界を驚かせた。

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