自伝『Unguarded(無防備)』を上梓したばかりのNBAレジェンド、スコッティ・ピッペンが、 ESPN「NBA Today」に出演、そのなかでマイケル・ジョーダンとの関係やドキュメンタリー番組『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』についてありのままを語った。
ピッペンは6度のNBAチャンピオンシップに加え、オールスター選出7度、オリンピック優勝を2回獲得するなどバスケットボールの殿堂入りを果たしたスーパースター。自伝ではそんな彼の世界的スターダムへの道を綴っているが、それよりも話題になっているのがスーパーコンビを長年組んだ元チームメイトのジョーダンに対する不満が爆発していることだ。
元NFL選手でテレビパーソナリティのマイケル・ストレイハンとピッペンのインタビューが紹介されるが、本の第一章でマイケル・ジョーダンのことを“selfish(自分本位)”と呼んだのは何故かと聞かれたピッペンは「彼は素晴らしいスコアラーだったかもしれないけど、とても自己中心的だった。バスケットボールはチームスポーツだから、彼をそう表現したんだ」と答えた。
「ジョーダンは君がいなくてもあれほどの成功を収めていたと思いますか?」と質問されると「ノー」と即答。「でも、僕も彼なしでは成功していなかった。いろいろな形で僕たちはお互いを高めあった」と反動の大きさゆえか、MJのフォローも忘れない。
コロナ禍の中、2020年に世界中で愛された大ヒットドキュメンタリー番組『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』の放送直後から批判を続けてきたピッペン。チームにスポットライトを当てるのではなく、ジョーダンの栄光を描いた仕上がりに納得がいかなかったのは、「撮影の許可を出したときにその説明がなかったからだ」とインタビューで答えた。
ピッペンのインタビュー映像について元NBA選手のケンドリック・パーキンスは「ピッペンは何も間違っていないと思う。『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』ではマイケルが伝えたいことが描かれていた。ピッペンだって自分の思いを伝える権利がある。僕の祖父母がいつも言っていたよ、どんな話にも三つの側面があるってね。今回に関してはピッペン、ジョーダン、そして真実さ。最終的には、皆それぞれの意見を持っていいんだ」とピッペンに同情した。
ESPNのNBAインサイダーとして活躍するラモーナ・シェルバーンは「ピッペンは『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』で自分の描かれ方に納得がいかなかったと思うの。印象の悪い場面ばかりが放送されて、ピッペンはそれをずっと引きずっている。特にHCであるフィル・ジャクソンとの確執。プレイオフの重要な場面でフィルが彼でなくトニー・クーコッチにラストシュートを与えたことを未だに納得がいっていない。チームメイトはすぐにピッペンの味方についたけど、あのドキュメンタリーは彼の嫌な記憶を思い出させてしまった」と見解を示した。
まだまだ収まりそうにない二人の確執。ピッペンにばかり話題が偏っているが、今こそジョーダンの本心も聞きたいところ。そして気になる本は現地でもベストセラーになっているのだが、肝心の評価は「僕の5歳の娘より幼稚」「スコッティ・ピッペンやシカゴ・ブルズの大ファンなら読むべき」と、意見は真っ二つに分かれているようだ。なお、日本語翻訳版の発売予定は未定となっている。
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