世の中は恐ろしい トラウマ必至『怖い本』の世界

ギレルモ・デル・トロが企画/製作/ストーリー原案を担当した映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』(2月28日公開)のビジュアルノベライズ「スケアリーストーリーズ 怖い本 ギレルモ・デル・トロ&アンドレ・ウーヴレダルの世界」が、映画公開を目前に控えた2月21日発売される。

「パンズ・ラビリンス」のペイルマンやパン、「シェイプ・オブ・ウォーター」の半魚人など、数々の奇怪で美しい名モンスターを生み出してきた、クリーチャー愛に溢れるギレルモ・デル・トロ。『スケアリーストーリーズ 怖い本』の基になっているのは、デル・トロが若いころ多大な影響を受けた同名児童書。選りすぐりの怖い話が詰まったその本は、子どもたちの恐怖心と好奇心を掴み瞬く間にベストセラーになった。しかし、スティーブン・ガンメルの描いたおどろおどろしい挿絵と道徳的でない内容に親や教師から批判が殺到。全米の学校図書館に置くことが禁じられたいわくつきの短編集だ。

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一度読んだら脳裏に焼き付き離れない

ギレルモ・デル・トロの創造の原点となり、多大な影響を受けた本書の映画化は、彼にとっての悲願であった。本書の中でデル・トロは「子ども時代の経験や思い出は良いもの、楽しいものであるべきだと誰もが口を揃えるが、そんな“完璧な”環境で育ったとしたら、子供は現実の世界で生きる準備はできない。この本が素晴らしいのは、世の中には恐ろしい側面があると認めていることだ」と、自身が原作に夢中になった理由を明かしている。そして映画化にあたり、デル・トロは2つのルールを決めたという。

①(原作のように)短編を集めたアンソロジーにはしない。
②挿絵のモンスターをきちんとスクリーン上で息づかせる。

このルールに則り、数か月かけて作られたモンスターたちは、原画以上にトラウマを与える存在に変貌した。失われた体の一部を探して彷徨う「大きな足指」や、誰もが恐れおののく極悪フェイスの「カカシのハロルド」、不気味な笑顔を浮かべつつ徐々に迫ってくる“青白い女”こと「ペール・レディ」。そして挿絵では頭部のみの「ジャングリーマン」は、デル・トロが創造力を駆使し身体がバラバラになる究極生命体に…。

ガンメルが描いたモンスターがどのように本から飛び出したのか?普段お目にかかることの出来ない貴重なコンセプト・アートや秘蔵写真、そして「シェイプ・オブ・ウォーター」など、デル・トロ作品では常連の特殊造形担当マイク・ヒルによる、モンスター具現化のためのクリーチャー資料も満載。また、映画では描き切れなかった詳細な人物背景についての書き下ろしも収録される。様々な角度から映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』制作の舞台裏に迫る。

デル・トロがストーリー原案を担当した映画シナリオを徹底的に読み解く全192ページフルカラーで『スケアリーストーリーズ 怖い本』の世界にどっぷり浸かれる一冊となっている。

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