米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の「Las Vegas Raiders(ラスベガス・レイダース/LV)」が7月7日(現地時間)にSandra Douglass Morgan(サンドラ・ダグラス・モーガン)を新球団社長として採用したと発表した。NFLチームの社長に就いた初めての黒人女性として歴史にその名を残すことになる。
ラスベガス出身のモーガンは、ネバダ州の「ゲーミング・コントロール・ボード(NGCB=賭博管理委員会)」で黒人初の委員長や「MGMミラージュ」の顧問弁護士を務めた華々しい経歴を持つ。レイダースの暫定社長であったDan Ventrelle(ダン・ベントレル)は、複数の従業員から“敵対的な職場環境”を指摘され、就任からわずか1年足らずでの解任となった。
モーガンはNFLチームの社長に就く三人目の女性となったが、黒人の社長就任は彼女で三人目。NFLでは監督、コーチ、リーグ運営など、選手以外で黒人を起用することが今なお少なく、人種の多様性が求められてきた。近年では急速な変化が見られ、2021年に開催された「第55回スーパーボール」で優勝したバッカニアーズのコーチ陣の主要コーディネーターが4人全員が黒人であった。
レイダースはこれまでも斬新で画期的な採用をしてきた歴史がある。1989年にArt Shell(アート・シェル)をリーグ2人目となる黒人指揮官として抜擢。1981年にチームを率いたTom Flores(トム・フローレス)はスーパーボウルを獲得した初のヒスパニック系指揮官となり、1997年にはAmy Trask(エイミー・トラスク)がチーム初の女性CEOに就任。
レイダースが多様な人種の道をNFLで切り拓いてきた大きな理由には、1972年から2011年に亡くなるまで39年間レイダース(前オークランド・レイダース)のオーナーやゼネラルマネジャーを務め、人種差別と戦ってきたAl Davis(アル・デービス)の存在が大きい。息子で現オーナーのMark Davis(マーク・デービス)もその意志を継いでいるのかもしれない。
7日の就任記者会見でモーガンは「レイダースがこの3、4年コミュニティへしてきた貢献は本当に素晴らしいと思います。そのチームの一員になれたことにとても興奮しており、ここからまた新たなチャプターを導ける機会を頂き、まるで夢のようです」と喜びいっぱいに語った。
チームオーナーのデービスも「彼女に初めて出会ったとき、ビビッと来た。ラスベガスというコミュニティをよく知る人物でなければこのチームは発展できない。この地域とずっと関わりを持ってきたサンドラなら、きっとその大切な役割の手助けをしてくれると感じたのです。今のレイダースにとって、彼女以上の選択肢はありませんでした。ビジネスリーダーとして成功を収め、コミュニティに情熱的な姿勢を示す。彼女と一緒に目標へ向かって動き出せるのが楽しみですし、このアリーナが地球上でもっとも素晴らしい場所だということを皆さんに伝えられると思います」と希望が膨らむ。
今年に入ってから、元Miami Dolphins(マイアミ・ドルフィンズ)HCのBrian Flores(ブライアン・フローレス)が人種差別を主張してNFLと所属していた複数チームを提訴するなど、現在アメフト界は大激震が起きている。NFL、そしてレイダースに明るい未来は訪れるのか? 彼女には息つく間もなく大きな期待が寄せられていくだろう。
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