飽きないように、延々にループできるように作った|Ry-laxインタビュー #1

北海道・旭川出身、数々のラップバトル大会でその実力を証明してきたBCDMG所属の若きラッパー、Ry-laxが初のソロ1stアルバム『CONTROL』をリリース。HIPHOP専門ラジオ局「WREP」でパーソナリティーとしても活動するなどその名がシーン内外に浸透してきているなか、豪華プロデューサー/客演陣も話題の多彩なアルバムについて、そしてラッパーとしての“今後”について語ってくれた。

BCDMG OFFICIAL/YouTube

―ソロ初となる1stアルバムのタイトル『CONTROL』に込められた思いとは?

タイトルとしては別に珍しくない文字なんですけど、俺がやってる<B.B.U.S.>っていうクルーで服のブランドというか、自分たちでいろんなカスタムしたりオリジナルブランドを作ってる奴のブランド名が<CONTROL>っていうのもあるし、東京に来てからの初のまとまった作品になるから、そのビートに対してとか、どんな曲を作ろうとか、自分自身をコントロールするというか、いろんな全ての“コントロール”ですね。

―アルバムの構想から製作まで、どれくらい期間がかかりましたか?

だいたい半年ぐらいですかね。1曲目を作り出したのが6月ぐらいで、そこから年明けぐらいには出来上がったので。

―それはペース的にはかなり早い感じでしょうか?

早いとは思いますね、全然。パッパッパッと作れたっていうか。

―ストリーミングではジャケットというか、俗に言う“表1”しか見られませんが、フィジカルではCDの盤面や中身のアートワークも楽しめますよね。今回のアルバムのアートワークは、どのようにして決めましたか?

やっぱ「盤で出す」ってなった瞬間に、「この盤だから」「盤じゃないと」っていう価値を出すために。手にとって触れる思い出にもなるし、やっぱ買った人じゃないと中は見られないから。もちろんストリーミングとかはジャケットは表1だけだけど、じゃあそれ以外で盤を買えば何がお得か? じゃないけど、盤を買う意味というか、買ったら何があるのかっていう部分で何かしら入れないとなって思って。

曲だけじゃなく、絵を見てその世界観に浸ったまま曲を聴いたらまた違うイメージが湧いたりとか、楽しみ方がちょっと増えるかなと思って、ちょっとやってみようと。で、クルーにいるデザイナーの奴に頼んでっていう感じですね。

―本作は全11曲収録ですが、一番考えた部分は?

どれをシングルで出すか。一発目がいちばん悩むとこで。やっぱそれが結構リードになるというか、みんな聴くだろうし。だけどアルバム全体として聴いたときに、「あ、この曲は知ってる」っていうことになるじゃないですか、リードで出した曲は。じゃあそれ以外の曲を、勢いで負けないようにバラバラの色を出すようにしないとなっていうのは考えましたね。曲順しかり。

―トラックはどのようにして集めましたか?

トラックはもう、自分のレーベルに結構ビートメイカーが多いんで、その人たちからのサンプルであったり、こっちから頼んでる曲もあったり。

―例えばLil Yukichiとか?

Lil Yukichiもそうですね、自分が一緒にやってみたいなっていう。「ちょっとなんかないですか」みたいに頼んで(笑)。で、自分のアルバムの色にハマりそうなビートをチョイスして、「これでやりたいです」って決めた感じですかね。でも知り合いにしか頼んでないです。

―曲順はどのように決めましたか? 10曲目の「Ending」の後に先行シングルの「I KNOW IT」が最終曲として入っているのが面白いなと思ったんですが、この意図とは?

流れ的に、聴いてて飽きないように。リードシングル曲ってアルバムだと2~3曲目に入ってるイメージがあるんで、最後に持ってくればそこまで聴けるなっていう。最初に出したリードシングルがアルバムの最後に入ってると、最後まで聴いたらまた振り出しに戻れる。そのローテーションができるように、飽きないようにっていう、ちょっとした工夫です。

―そして、次のアルバムの頭に繋がるように?

そうそう、そうです。延々ループできるように作った感じですね、構成を。これは結構、俺的には凝った部分というか。曲の雰囲気もそうだし、内容も考えて何曲目にこの曲がきたらいい感じかなとか、前半はちょっとイケイケ系でとか、後半はちょっとチルな感じでとか。で、最後にこういうリードのやつを持ってってとか……そういうところは考えましたね。

―ではアルバムで意識したこと/工夫したことっていうのも、そこにつながりますか?

そうですね、聴き手側の気持ちになって考える、みたいな。ただこっちのやりたいことだけポーン!と詰めたやつじゃなくて、逆に自分がこのアルバムを聴いてみたときにどう思うかとか、どこで飽きるかとか、どんな聴き心地かっていうのは考えて作りましたね。

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