フリースタイル界の“ゴッド” デッキを操る魔術師、ロドニー・ミューレン

以前、トニー・ホークというスケーターを紹介した記事で、スケートボードには大きく分けて「ストリート」と「ヴァーチカル」の2大ジャンルが存在するという話をしたが、その「ストリート」の起源となったジャンルに、現在は人気がなくなってしまったが「フリースタイル」という競技が存在する。

フリースタイルとは、平らな地面でスケートボードを回転させたり、垂直に立てたり、裏返したりするトリックを披露するもの。下記の映像は現在、日本人のキッズとして世界を相手に活躍するプロスケーター、山本勇氏のフリースタイルの滑り。これを見れば、フリースタイルが他のジャンルと違い、どんな競技かが分かるはずだ。

スポーツヒーローTV/YouTube

そんなフリースタイルでも世界的に活躍する“ゴッド”が存在する。それが今回紹介するロドニー・ミューレンだ。1966年8月17日に生まれ、現在53歳を迎えるロドニー・ミューレンは、父親にスケートボードをすることを禁止されたことから、自宅のガレージで独自の進化を遂げながら次々のトリックを生み出していく。お手本のいないイノベーターが力を磨いたのは、ドラゴンボールの「精神と時」の部屋さながら。フラットでのオーリーやキックフリップ、ヒールフリップ、果ては360フリップなど、次々とトリックを開発していく。彼ほど新しくトリックを開発した者はいないだろう。

Pro Street Skateboarding/YouTube

中でもデッキを半回転してグリップテープ上でセクションを滑るダークスライドは彼の持ち味といえるだろう。

15headshots/YouTube

また、もうひとつの持ち味は、スケートボードのフリースタイルのトリックを「ストリート」でやったという功績も大きい。従来のあまり滑らないフリースタイルを滑りながら繰り出したのだ。

ThrasherMagazine/YouTube

現在でもその滑りは健在だ。フリースタイルのスケーターの選手生命体の長さを感じられる。彼にしか成功させることができないデッキの“魔術”をその目に焼きつけてほしい。

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