「今のバスケはぬるい」 ロッドマンとピッペンが語る、特別なライバル関係

かつてシカゴ・ブルズの黄金時代を支えた2人、デニス・ロッドマンとスコッティ・ピッペンが因縁のデトロイト・ピストンズとのライバル関係を振り返る動画が公開されている。

マジック・ジョンソンのマジカルなノールックパスにラリー・バードのスーパーショット。2人の印象が強いせいか、ファイナルで12回も対戦したロサンゼルス・レイカーズとボストン・セルティックスがNBA最大のライバルチームと語り継がれているが、それと同等か、それ以上の壮絶なメンタルとフィジカルのぶつかり合いを繰り広げたのがブルズとピストンズだ。

ESPN/YouTube

ブルズとピストンズのような特別なライバル関係が生まれたのは、選手が目の前の相手を倒すことだけに集中していたからかもしれない。「チームメイト以外に連絡を取ることなんてなかったよ」とピッペンが語るように、相手チームはぶっ倒す“敵”でしかないのだ。「いまのバスケは生温い」とロッドマンが堂々と発言するのも無理はない。

先日、NBAの2019-2020プレシーズンマッチが開幕した。一番の注目はなんと言っても彼らのような各チームのスーパースター・コンビだ。レイカーズのレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビス、ロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードとポール・ジョージ、ヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンとラッセル・ウェストブルック、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントとカイリー・アービング。コンビを挙げ出したらキリがないが、NBAの歴史上ここまで多くのスーパースターが同じチームでプレイをするのは見たことがないといえる。では、どうしてこのような構図が出来上がったのか。

この時代、誰もが一瞬でスマホを使い誰にも気づかれずに相手にメールを送ることができる。当たり前になったこの行為にこそヒントがあるかもしれない。このオフシーズン、もしかしたらそのだいぶ前から、仲の良い選手同士で連絡を取り合っていたのが容易に想像できてしまうのだ。チームが選手を選ぶ時代は終わり、選手がチームを選ぶ時代。公平性を保つためにタンパリング行為の罰則が強化されたが、この流れはおさまらないかもしれない。

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