スケート玄人が最注目 レッドブル主催『マニュアル』限定スケボー大会が復活

スケートボードのテクニックの一つ、『マニュアル』。前後どちらかの2輪だけで走行するだけという一見地味なテクニックだが、様々なトリックの入り口となるため、オーリーなどと並んで重要な基本技だ。そんなマニュアルにあえてスポットライトを当てたのがRed Bull主催の大会「Manny Mania」だ。

Red Bull Skateboarding/YouTube

2007年、キング・オブ・マニュアルの異名をとるJoey Brezinsky(ジョーイ・ブレジンスキー)が創始者となり初開催されたが、本大会が今年、実に10年近くぶりに記念すべき復活となる。2022年大会ではまず映像での審査となり、性別も出身地も違うスケーターたちが、それぞれに撮影したビデオで世界中から参加。これらをマニュアル・キング、ジョーイらジャッジが見ながら盛り上がるという、ビューイング・パーティ形式で行われた。

地味な技とはいえ、やはりトップスケーターたちによるトリックの数々は見応え満点だ。日本からは藤沢虹々可(ふじさわ ななか)が参戦しており、あえて夜間に撮影された映像と技にジョーイらから賛辞が贈られた。

続いて盛り上がりを見せたのがBecker Dunnの映像。トリックの創意工夫もさることながら、『マニュアル』状態中にレギュラーからグーフィーへと180させる技術に「おいおいおい!」「今のはマジか〜!」などと声が上がる。マニアックな“マニュアル限定”スケボー大会ならではの、“わかる奴にはわかる”注目ポイントだ。大技成功がものを言う派手な大会とは違って、玄人好みなコンペティションなのである。

その後も高い技術の『マニュアル』技が続き、「今の見たことないかも」「これ実は超難しいんじゃない?なんてことなく見えるけど無理だよね!」「今のやばい、巻き戻そう」などなどとジョーイら審査員たちのリアクションもハイテンション。見る者のクリエイティビティを刺激する、最高のManny Mania復活パーティとなった。

大技の入り口や出口にもなる重要な技術の割に地味で難しい『マニュアル』。むしろ、スケートを滑り続け、いろんな技に挑戦し、バランス感覚が鍛えられた結果として体得する技とも言える。ならば経験豊富なスケーターほどバランス感覚やボードさばきにも長けており、必然的にマニュアル技術も高いはずだ。おまけにマニュアルを組み合わせた技を繰り出すにはアイデアや遊び心も重要。

高い技術とアイデア・遊び心なんてスケートの真髄なわけで、つまりこの「Manny Mania」、スケート玄人にとっては最も注目しがいのある大会の一つなのだ。

「Manny Mania2020」は8月16日の結果発表で勝者には25000ドルの賞金が贈られる。さらには9月17日、いよいよNYブルックリンで実際の大会も開催予定だ。

今年のスケートボード界は基本にして究極の技こと『マニュアル』で盛り上がること必至だ。

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