ブラックカルチャーへのリスペクト ファレル・ウィリアムス × JAY-Z「Entrepreneur」

ファレル・ウィリアムスがJAY-Zを迎えたシングル「Entrepreneur」のミュージック・ビデオが公開されている。“アントレプレナー(起業家)”をテーマにした同曲は、ブラックカルチャーへのリスペクトを込め、力強く生き抜いていくことの重要性を伝える作品になっている。

Pharrell Williams/YouTube

8月のリリースタイミングで、ファレルはアメリカのニュース雑誌『TIME』の表紙を飾り、“ブラックカルチャーの未来”についてのインタビューに答えた。

「我々の国で初めて起業家になることはいかに大変かということがすべてだね。特に有色人種としては、組織的に不利な立場に置かれ、意図的に妨害されることも多い。医療や教育などにおいて不利な立場からスタートするとき、どのように火を起こせばいいのか?」と問いかけるファレル。ブラックコミュニティの発展のためには、経済権限の付与が鍵になるとも考えているようだ。「地域内でお金が循環するような成功したコミュニティがあれば、大きな変化をもたらす」「柵に囲まれた家があって、妻と2人の子どもがいることが“アメリカンドリーム”だと語られ続けている。正直になろう。結局はいつだってお金とチャンスだよ」

リル・ナズ・X「Old Town Road」のMVで知られるカルマティックが監督を務めたミュージックビデオには、教育、医療、IT、映像、デザインなど様々な分野で活躍する黒人企業家の男女が登場する。プリンストン大学で初めて黒人卒業生総代の称号を手にした生徒や、日本で黒人として初のアニメスタジオを創立した男性といった一般の人々から、アパレルブランド<GOLF>を主宰する事業家でもあるラッパーのタイラー・ザ・クリエイターまで……。途中で黒い画面と共に静寂が流れ、地域コミュニティに貢献しながら実業家としても活躍したラッパーのニプシー・ハッスルを追悼するシーンもある。

このMVに対して、ネット上では「ポジティブなメッセージで素晴らしい」「これまで観た中で最も力強いビデオ」「涙が止まらない」「多大なインスピレーションを受けた」「こういう音楽を求めていた」「裸の女やシャンパンや札束は一切出てこない。出てくるのは、ただ一生懸命に働いて偉業を成し遂げた人たち。すごく好きだな」などという声が寄せられ、感動が広がっている。あらゆる困難や苦境に臆することなく、自分の夢にむかって突き進んでほしいという想いが込められたミュージックビデオは、ブラックコミュニティはもちろん、世界の人々にパワーを与え続けているようだ。

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