“問題児” デニス・ロッドマンはチーム練習を放棄して何をしたか?

デニス・ロッドマン。奇抜な髪の色やコート外での交友関係など、プライベートな面に注目されがちな彼だが、プレイヤーとしても本当にすごい選手だった。バスケットエリートでもなんでもなかったロッドマンは、ダラスの空港で夜勤の用務員などをこなしていた。そんな彼が紆余曲折を経てNBAに入ったのは25歳のこと。

NBA on ESPN/YouTube

“Master of attention”ことロッドマンの持ち味はディフェンスとリバウンド。ことリバウンドに関しては稀代の才能を持っていた。そう、ロッドマンがモデルとされる『スラムダンク』の桜木花道が得意とした、外れたシュートのこぼれ球を取るプレイだ。

荒いプレイスタイルと強力なディフェンス一世を風靡した“バッドボーイズ”としてデトロイト・ピストンズで一緒に戦ったアイザイア・トーマスによれば、ロッドマンはボールの軌道やリングからどのようにボールが跳ね返るのかを研究し、リバウンドに活かしていたそうだ。

そして、トーマスは練習中の驚くべき出来事を明かした。レイアップやシュート練習をチーム全員で行なっているなか、ロッドマンだけは後ろでその様子を眺めていたそうだ。そこでトーマスは「お前も参加しろ! みんなやってるぞ!」と叱咤した。しかし、ロッドマンは「ボールの回転を見てるんだ」と答える。何を言っているのかわからなかったトーマスが詳しく話を聞くと、「きみのシュートは空中で3回転するんだ。ジョー(・デュマース)のシュートは大体3.5〜4回転だね。」と話し出し、結局チームメイト全員のボールの回転を記憶していたという。

一見、感覚でバスケットをやっているように見えるロッドマンだが、その裏には細かい努力の積み重ねがあったのだ。そしてトーマスは「今まで、そこまで細かくリバウンドやディフェンスを研究してるやつはいなかった。バスケットボールIQに関しては、ロッドマンは天才だと思っているよ」と続けた。

View this post on Instagram

Block. Party. And. @kingjames. Came. Through.

A post shared by DENNIS RODMAN (@dennisrodman) on

トーマスの言葉通り、ロッドマンは2年連続の最優秀守備選手賞(90、91年)、7回のNBAオールディフェンシブチーム・ファーストチーム選出、7回連続のリバウンド王(92〜98年)などなど、リバウンド、ディフェンス関係の賞を取り尽くした“天才”だ。その奇行やスタイルに目がいきがちだが、“天才”すぎるがゆえに目立ち過ぎてしまうのかもしれない。

TAGS