UFC版オールスター感謝祭。
2020年、悪魔のコロナのせいで苦渋を舐めた全プロスポーツ界を代表して世界最大のプロMMA団体であるUFCがコロナに1000倍返しを画策し、コロナ禍を破壊しに来た。
2021年UFCvsコロナ。
第1弾がコナー・マクレガー、衝撃の敗戦。第2弾がウスマンvsバーンズの最強のパパ友対決。そして間髪入れずの第3弾は3月7日UFC259で行われるUFC三大タイトルマッチ。
メインはUFCライトヘビー級タイトルマッチ。王者ヤン・ブラホビッチvs挑戦者であり、UFCミドル級現役王者イズラエル・アデサニヤ。このアデサニヤの二階級制覇チャレンジはこのタイミングで最高にヒリヒリする超巨大案件だ。
今までもマクレガーやコーミエが二階級同時王者という偉業を成し遂げてきたが彗星の様に現れた”地球外生命体”アデサニヤもUFCレジェンドに光速で仲間入りする為にリスクある挑戦を選んだのだ。
ヤン・ブラホビッチ…正直、彼の一発は危険過ぎる。階級下のアデサニヤにとって1発でも被弾すれば失神する可能性もある。
アデサニヤは超人的スウェイやUFC屈指のスタンド技術を誇り、ディフェンス能力は凄まじい程、長けている。ロバート・ウィテカー戦やパウロ・コスタ戦の完全試合時の動きが出来ればライトヘビー級王者も楽勝に獲ってしまうポテンシャルは充分過ぎるほどある。
ただディフェンス能力が凄まじい割にビッグショットを被弾する事もなぜかある。ガステラム戦やロメロ戦などは危ないシーンもあったしブラホビッチのビッグショットを浴びればいくら無敗のアデサニヤといえど失神してしまう。
現在、UFCミドル級絶対王者で全盛期で無敵を誇るアデサニヤでも階級上の超ハードパンチャー王者ブラホビッチは、危険過ぎる相手なのだ。彗星の様に積み上げてきた栄光を全て失う可能性がある。ライトヘビー級での戦いは完全にブラホビッチの土俵だ。だからこそこのタイミングでのアデサニヤの二階級挑戦は称賛されるべきなのである。世界最高峰のUFCにおいて王者になっても彼は1ミリも逃げないし挑戦を恐れない。
アデサニヤの憧れである伝説のUFCミドル級王者アンデウソン・シウバはライトヘビー級王者にこそなっていないがミドル級よりライトヘビー級での試合内容の方が超人的パフォーマンスを残している。
全ての攻撃を避けて元ライトヘビー級王者フォレスト・グリフィンを子供扱いしながら匠の様なカウンターで仕留めたり、ステファン・ボナーも同じく挑発しまくった挙句、軽く捻り倒してしまったり、犯罪王ジョン・ジョーンズ欠場の為、急遽、直前に男気参戦してUFCライトヘビー級王者ダニエル・コーミエと戦うと苦戦を強いられながらも3Rに三日月蹴りを効かせて準備期間0で全盛期はとうに過ぎているのに現役最強王者相手にあわやという場面を作ったりとライトヘビー級のアンデウソンは凄まじい伝説を残している。
アデサニヤもUFCレジェンドになる為にはヤン・ブラホビッチをKOで倒して二階級制覇するしかない。KOで仕留めて二階級同時王者になれば殿堂入りはその時点で確定する。王者ブラホビッチが超強敵だと認めつつここはUFCの未来の為にアデサニヤがKOで勝つべきだろう。
パウロ・コスタ戦の様なカーフで足を殺してから、ハイキックや華麗な足技で魅せてから超人的スウェイから左右カウンターで仕留める”パーフェクト・アデサニヤ”を期待する。
そして、セミは女子フェザー級タイトルマッチ。
絶対王者アマンダ・ヌネスvsミーガン・アンダーソン。
ミーガン・アンダーソンのキャッチーな情報としては平本蓮や萩原京平が引くほどタトゥーが入っている”刺青女子”だ。そして、UFC女子最強の絶対王者アマンダ・ヌネスなんだが正直、今、ヌネスに勝てる選手いるのか?
盤石過ぎて完全に「女ヒョードル」と化している。この時代の表現としては相応しくないが言論の自由と時代背景を盾に書かせて頂くと昔、強過ぎた神取忍に「女子プロレス界最強の男」という異名がついたがアマンダ・ヌネスはまさにその時代の神取を彷彿とさせるくらい頭5つ抜けている。いずれ神取が天龍と戦った様にミックスマッチじゃないと相手が見つからないんじゃないかというくらい全ての女子UFCレジェンドをたいらげて女子パウンド・フォー・パウンドの頂点に君臨している。
アンダーソンの強みとしては183cmの長身で巨神兵と言われるところだがアマンダ・ヌネスは寝技も強く、テイクダウンを駆使して手堅く判定で勝つこともできるし打撃も超一流なのでヌネス有利は揺るがないだろう。ヌネスは堀口恭司やダスティン・ポイエーと同じATT所属なのでカーフキックにも注目だ。
そして最後に紹介するのは日本人が最も注目しなければならないUFCバンタム級タイトルマッチ。
ピョートル・ヤンvsアルジャメイン・スターリング。
UFCでもRIZINでもベラトールでも修斗でも世界的カオスで鬼の様にタレントが揃っている”修羅の国”MMAバンタム級の世界最高峰のUFCバンタム級の覇権争い。
打撃のヤンか?寝技のスターリングか?
単純にこの日一の名勝負になること請け合いだ!
生まれた時から喧嘩が強そうなサッカー界一の悪童 ウェイン・ルーニーの様な顔をしている王者ピョートル・ヤンは負ける姿が想像出来ない。ジョゼ・アルドとの試合でボディを効かされてもいつの間にか逆転し逆にフルボッコにした事で穴の無い打倒極+根性とスタミナも備わっている事を存分に証明してくれた現バンタム級の世界最強の男だ。
対する”メイウェザーと喧嘩した男”アルジャメイン・スターリングは「リトル・ジョン・ジョーンズ」と言っていいほど身体能力を活かしたレスリング能力を軸に多彩な打撃と寝技での光速の極めを駆使するファンタジスタだ。RIZINを光速チョークで湧かせる”若獅子”井上直樹と同門の師匠的存在で井上直樹も今はまだ敵わないと明言している。
目下、絶好調のコーリー・サンドヘイゲンから簡単にチョークを奪った試合は衝撃的でピョートル・ヤンといえどスターリングの寝技は最大の注意を払わなければならない。
全てのバンタム級選手が注目するUFCバンタム級タイトルマッチ。バンタム級世界最強はヤンの打撃か?スターリングの寝技か?はたまた得意分野を超えた予想外の結末はあるのか?
ヤンが打たれ弱いスターリングを滅多撃ちにしてKOする姿もバックを取ったスターリングがヤンをあっさり極める姿も想像できる。唯一の願望としては判定までいかないで欲しい。
米国での練習先をATTにして堀口恭司とのスパーリングも期待されているヤンともうすでに佐々木憂流迦や井上直樹と共に練習を積むスターリング。RIZINバンタム級とも複雑に絡み合う「世界的カオス」バンタム級は2020年どうなるのか?最注目のタイトルマッチだ!
というわけで年明け早々、神ナンバリング大会を乱発して一気にコロナを打ち崩そうとしているUFC。UFC259三大タイトルマッチはまさにUFC版オールスター感謝祭なのだ!
順当か?まさかの結果か?神のみぞ知る。我々に残された道は観戦の1択のみ!
UFCがくれたオールスター感謝祭、全員Stand up!!!
御後が宜しいようで。
文・鬼越トマホーク・坂井良多

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