史上最高のカリスマ、初KO負けで時代が変わる “カーフキック元年”のテーマは「コナー・マクレガー vs MMA」

コナー・マクレガー、MMA人生初のKO負け…
年末の日本を騒がせた「カーフキック」海を越え、UFC257でもキーワードに上がる。2021年は令和3年ではなくカーフキック元年だ!

マクレガーをKOして6年半越しの世紀のリベンジを果たしたのはUFC一の苦労人ダスティン・ポワリエ。
1RはマクレガーのMMAセンスに圧倒され飲み込まれるかと思ったがこの6年半、間隔を空けずに常にトップ選手と激闘に激闘を重ね逆境◎となったポワリエは本当に粘り強い。自然薯の様な男だ。
甘いマスクではなく結果だけでUFCをのし上がった男。モデル時代の人気を捨て一から俳優としての実力で成り上がった阿部寛、ポワリエはUFCの阿部寛だ。そして両拳から放たれる希望のパンチはルイジアナの下町ロケットだ。
劣勢でも勝負どころとみるや一気に決めるラッシュはMMA史上最高のカリスマにも充分に通用した。

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おそらく純粋なボクシング力はマクレガーに及ばない。そこをカーフキックで足を効かせる事で補い、足が効いたとみるや一気にパンチラッシュで飲み込んだ。もう時代は打撃、寝技の分業制でなくMMAなのだ。単純な打撃力で劣っていても総合力で上回れば打撃で勝つ事も出来る。カーフキックをうまくカットしていると思ったのだがマクレガーは試合後足をひきずっていたので相当効いていたようだ…

RIZIN.26で朝倉海にカーフキックを駆使してリベンジを果たした堀口恭司と同門ATT(アメリカン・トップ・チーム)のダスティン・ポワリエ。セコンドには共にマイク・ブラウン。復讐請負人マイク・ブラウン。ふくらはぎの破壊指南SSS級マイク・ブラウン。もはやセコンドにマイク・ブラウンがいたらふくらはぎは隠した方がいい。実質、マイク・ブラウンの世界的2連勝だ。
MMAにおいての”チャンピオン製造工場”ATTの結束力とチーム力は素晴らし過ぎる。

しかし、毎度ながらマクレガーが負けると喪失感がハンパないね… ポワリエも大好きだけど結局、主役はマクレガーなんだよ。彼の勝利を全世界が楽しみにしていた。

カーフキックではなく肩パンチが勝つと1Rを見る限り確信したんだが… マクレガー永遠の負の魅力としてスタミナが無くて寝技に不安がある。つまりスタミナがあり打たれ強く逆境に強い粘り強い選手に弱い。今回の負け方もネイト・ディアス第1戦とダブってみえた。1Rあれだけ打撃で差を見せて2R一気にやられる…
まぁ、まぁ、だから全世界が彼の試合にハラハラして夢中になっちゃうんだけどね。マクレガーは不完全だからカリスマなのだ。タップもUFCで1番早いし(笑)

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しかしながらコナー・マクレガー、ダスティン・ポワリエ共に相手に敬意を持った非常に気持ちの良い試合だったのは紛れも無い事実だ。ダスティン・ポワリエにとって念願の復讐戦のはずだがドス黒さは皆無で試合前から互いにリスペクトし合っていた。
6年半前のガキ同士の罵り合いではなく成熟した大人の煽り合いを繰り広げ同じ選手なのに6年半でこうも変わるのかとビックリしたもんだ。

マクレガーが会見でポワリエがプロデュースするホットソースを「あれくれよ!」と言うとフェイスオフの時にこっそりポケットにホットソースを忍ばせていたポワリエが最後にマクレガーに手渡して互いに笑い合う。マクレガーはその後のマイクでUFCに帰ってきた感謝とホットソースの様な熱い試合をすると粋な発言をする。

そしてKO勝ちしてリベンジを果たしたポワリエは「彼にはリスペクトしかない。コナーはプロ中のプロだ」と語り、敗れたマクレガーと握手して抱き合ってマクレガーに対して「お前がプロデュースしてるウイスキーくれよ!」と言って笑い合う。

なにこの大人のアオハルは?(笑)
親友なの?(笑)
2人とも素敵やん!!!
コロナ禍が2人を優等生にしたのか?

どちらも昔は悪童で特にマクレガーさんは訴えられたり、バス襲ったりしてませんでした?(笑)今回はスポーツマンシップに則った素晴らしい世界的アスリート2人だった。コロナ禍を勇気づける試合を2人で作り上げ世界中を熱狂させた。

マクレガーのKO負けはショッキングだったがセミで激勝したチャンドラー含めてUFCライト級スターウォーズが2021年も目が離せない。

チャンドラー含めた記事は次回、書かせて頂く。

とにかく引退王マクレガーが試合後のインタビューで「コンスタントに試合しないと!」と言っていたので復活を信じるぞ!

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そして、絶対神ヌルマゴメドフは試合を視察したのか?どうなんだ?あれだけ話題になって来ないって実にヌルマゴっぽいなぁ。冗談一切通じないMMA界のプーチンだからね。彼の動向も最注目だ。

改めてコナー・マクレガーのMMAでの初KO負けで現代MMAの歴史も動く。マクレガーが出てきた頃はそのファイトスタイルはトリッキーかつ先進的で攻略するのは相手からすると至難の技だった。ボクシングでいうとナジーム・ハメド出現に近かった。
しかし、ポワリエの長年の弛まぬ努力とMMAの最先端をいくATTのチーム力、対策、コーチ力が今回、MMA史上最高のカリスマを攻略して6年半越しのリベンジを果たした。

唯一無二の孤高のカリスマの時代が終わり、現代の最先端スポーツMMAはチーム戦の様相を呈してきたのか?どこか寂しくもあるが変化は常に必要でマクレガーすら波にのまれてしまう程、UFCのレベルは高く、早く、待った無しだ。

それを肌で感じたからMMA史上最高のカリスマも敗者インタビューで「常にアクティブに動かないとこのビジネスはできない。すぐにでも動きたい」と焦りを包み隠さず語った。負けたからといって休んでる暇などないのだ。

インタビュアーも粋でマクレガーへの尊敬とMMAへの貢献度を含めてこう返した。

「貴方がいるかいないかではこの競技は大きく違います」

その通り!

MMAにコナー・マクレガーがいなければ世界中がこんなにUFCに夢中になってないかもしれない。
MMA最大のスーパースター「コナー・マクレガー」
先進的なファイトスタイルに攻略の影が見えてきて初めてMMAに本気になる。
2021年のテーマは「コナー・マクレガーvs MMA」だ!

そして勝者であり、慈善団体「グッド・ファイト基金」を設立し寄付や慈善活動も格闘技と並行して行う呆れる程のナイスガイ、ダスティン”ダイアモンド”ポワリエ。
怪我から復活してリベンジマッチを控える同門の堀口恭司に「大晦日、しっかり仕事しろよ!」とエールを送っただけありATTの看板ナイスガイは今回、きっちり大仕事をしてみせた。
ダスティン・ポワリエ、全世界が脱帽です!コナー・マクレガー初のKO負けの相手がナイスガイの君で良かった!誇らしい!
素晴らしい試合をありがとう!苦労人が暫定じゃなくぜひUFCライト級”正規”王者なる時を楽しみにしているよ!

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それでねダスティン、最後に最高の勝利に水を差してなんなんだけど…
“ポワリエ”なのか”ポイエー”なのか本人がはっきりアナウンスしろよ!!!

はぁ〜スッキリした!

御後が宜しいようで。

文・鬼越トマホーク・坂井良多

sakai
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