負けたら地獄行き “史上最大のカリスマ”の闘う姿が観れるのは最後かもしれない

6月は格闘技ファンにとって興奮しっぱなしのお客様感謝月間であり、全世界で素晴らしい戦いが繰り広げられたが、果たして月を跨いだ文月はどうか?そんな魅惑と疑惑が渦巻く7月、最大のビッグマッチがUFC264で行われる。

「ゴッドファーザー」や「アウトレイジ」。雄として本能的に憧れて、雄を心から滾らせるマフィア・ヤクザ映画に共通する事は何か?

そう…”三部作”だ。

2021年7月11日、世界最大のMMA団体UFCにおいて、一つの長き抗争の決着戦であるラバーマッチ(3度目の戦い)が行われる。1勝1敗で迎えたこの7年に渡る抗争の決着はどうつくのか?

コナー・マクレガーvsダスティン・ポイエー

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この宿命のライバル対決にベルトは関係ない。王者は他にいる。ただ2人には最早、ベルトなど関係ない。この戦いはタイトルマッチを超越した男の意地とプライドとキャリアを賭けた特別な抗争だからだ。2人が戦う価値はUFCタイトルマッチを優に超える。ファイトマネーも2人とも現役王者達より遥かに稼ぐであろう。

MMAの歴史上最大のスーパースターであり世界中のアスリートの長者番付の頂点に立つKING。

「コナー・マクレガー」
もうこの男に説明は不要だ。MMAという競技の枠を超え、”最強”すら超えた”最高”がマクレガーという存在だ。地球一のメジャースポーツであるサッカーの王であるメッシやクリロナの上に彼が存在するのだ。

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彼がこの業界にいるのといないのとではこのスポーツの価値が大きく変わる。まさに団体を凌駕した一選手だ。プロレスで例えれば、WWEを凌駕したハルク・ホーガンやザ・ロックに等しい。UFCという世界最大のMMA団体ですらコナー・マクレガーという個人に常に気を使っている。彼は業界のアイコンであり、金のなる木なのだ。

団体に勝る最強の個人=コナー・マクレガーだ。そんな世界最大のカリスマは今まで無敗を貫いてはいない。この男は負けるからカリスマなのだ。不完全だから人を惹きつける。負けから立ち上がる姿でカリスマ性を増してきた。

…ただ、今回そんな、”負けが許された男”コナー・マクレガーにとって人生最大の試練を迎える。

宿命のライバルであるダスティン・ポイエーとの三部作の最終章であるラバーマッチ…

これは絶対に”負けが許されない戦い”だ。
最強の男ヌルマゴメドフに挑戦し敗北した試合とは訳が違い、約7年越しのリベンジを許した上でのリベンジのリベンジマッチなのだ。
この一戦を落としたら世界最大のカリスマの価値は地に堕ちるどころか地獄行きだ。もう地上に戻ってはこれない。言い訳が思いつかない。負けを受け入れるしかないのだ。

正直、負けたら引退が妥当だ… そして…負ける可能性は大いにある。”カリスマ、最後の日”が2021年7月11日になる可能性は大いにあるのだ。

アイルランドの生活保護者から1日で100億円稼ぐ男になったコナー・マクレガーは豊臣秀吉の様な男だ。

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対してダスティン・ポイエーは徳川家康だ。我慢と忍耐と苦労と苦難のキャリアを乗り越え、最強の家臣団ATTと共に今、大器は晩成し、今のダスティン・ポイエーがキャリア最強のポイエーだろう。一番脂がのって、一番成熟している。

格闘家としてのセンスや才能、カリスマ性はマクレガーの方が上だ。ただ、世界最先端のMMAチームであるATTで研鑽を積み重ねた苦労人ダスティン・ポイエーの方がMMAファイターとしての完成度は現段階で上だ。
マクレガーが上回ってるのは打撃のみだし、前回はその打撃でも型にはめられて、カーフキックで足を殺されてから、パンチで人生初のKO負けを喫している。

ポイエーに世紀のリベンジを許してから約半年… MMAは常識的に半年で劇的に強くなる事は無い。だからダスティン・ポイエーが俄然有利だ。プライベートチームで練習するマクレガーよりチームとしてもATTは上回っている。

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マクレガーは試合前に「練習環境など関係ない」と世界中の恵まれない格闘家を勇気づける動画を発信していたが、残酷にもその答え合わせがUFC264で行われるのだ。

激闘必至のMMA史上最大のラバーマッチ。豊臣秀吉って徳川家康と相性最悪で勝てなかったよね… 史上最大のカリスマの闘う姿を観れるのは最後かもしれない…

…ただ。

…ただ。

…ただ。

カリスマやスーパースターが常識を覆す所を皆、観たいんでしょ??

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厳しい戦いが予想されるが、エディ・アルバレス戦の様なパーフェクト・マクレガーで世界中を熱狂させるのがスーパースターでありカリスマだよね?

コナー・マクレガーよ!スーパースターの役目を果たせ!
カリスマの夢の続きをオレたちに見せてくれ!

…ポイエーも大好きだけどさ!

マクレガー敗戦の喪失感をもう味わいたくない!とにかく残酷な結果になろうと民衆はそれを受け入れるしかない…覚悟はできてる。

好戦的な名勝負製造機の2人の試合は絶対に面白くなるし、過去最高にひりつく!前回の草彅剛ばりに”いいひと”だったマクレガーではなく、フェイスオフを見る限り悪童 is BACKだ。

体も鬼の様に仕上がっていた。

…ただ、いつもマクレガーの独壇場になる試合前の舌戦では「世界最高のトラッシュトーカー」であるマクレガーが痛い所を突かれて完敗している。

「当日の夜、オマエはオクタゴンの中で犬のようにウロウロと逃げまとうんだ。負け犬の田舎者だ、オマエは!」とポイエーを挑発したマクレガーに対して、「あなたは昔、強かった。そしてトラッシュトークも以前の方が上手かったよ。弱くなったなぁ」とポイエーは余裕の笑み。

それでも、意地になって悪童を貫いたマクレガーを「前回、KO負けしたからだろ?」とバッサリ斬ったポイエーの方が精神的にも余裕があるに違いない。マクレガーは激怒して蹴りを入れていた。

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いやぁ、ひりつくなぁ…

これぞ、格闘技だ。負けた方は全てを失う。残酷だ…だから皆、観てしまうんだ。勝った方がオリベイラとのライト級タイトルマッチはほぼ確定だろう。

カーフキック対策など技術的に細かい見所もあるマニアもミーハーも垂涎のUFC史上最大のラバーマッチを見逃すなかれ!

三部作… だいたい完結編が駄作… そんなジンクスも大いに破壊してくれ!!!

「コナー・マクレガーvsダスティン・ポイエー3」

さぁ!最高に華があり、最高に残酷な、両者の長き因縁の結末を目に焼きつけようぜ!!!

御後が宜しいようで。

文・鬼越トマホーク・坂井良多

sakai
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