RIZINに振り回される “格闘技界のデカ盛りハンター”斎藤裕は逆境がよく似合う

茨の道を行き茨の道がよく似合う求道者、斎藤裕。
RIZINに参戦してから摩嶋一整、朝倉未来と強豪としか戦ってない現RIZINフェザー級王者の斎藤チャンプだが6月13日に行われる「RIZIN.28」東京ドーム大会でもヴガール・ケラモフというRIZINライト級トーナメント覇者である破壊神トフィック・ムサエフの弟分のアゼルバイジャンの強豪との試合が組まれた。
魔嶋→未来→ケラモフは飯で例えれば寿司→焼肉→ステーキであり休憩やデザートが一切ない過酷なフードバトルに身を置く斎藤チャンプは格闘技界のデカ盛りハンターだ。

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本人は甘いもの好きで試合後のご褒美として大好物のチーズケーキを唯一の楽しみにしているのだろうが6月13日まではそれもお預けの状態だ。

しかも、斎藤裕にとってこの試合はリスクしかない… なぜなら、この試合はノンタイトル戦なのだ。つまり王者なのに敗戦したら負けたのに王者というなんとも不名誉なレッテルを貼られてしまう。
コロナ禍でマッチメイクなど一年通してバタバタした状況で朝倉未来vsクレベル・コイケが決定しているし、RIZINで1戦しかしてないケラモフといきなりタイトルマッチを組むわけにいかないというRIZINの思惑も勿論あるがそれにしても斎藤裕のRIZIN人生はノーミスが義務付けられた茨の道が過ぎる。

しかし、本人は至って不動心なので格闘技ファンが思うほど気にしてなさそうだがRIZINファンとしてはドギマギは止まらない。

RIZINも凄いよ…

色々温めたカードもあるし手札もある状況で朝倉未来vsクレベル・コイケとノンタイトル戦での斎藤裕vsヴガール・ケラモフを同じ大会で組むんだぜ。
もし、クレベルとケラモフが勝ったらどうするつもりなんだ(笑)グチャグチャになるぞ(笑)RIZINは後先考えてる様で全く考えていない(笑)
今を生きる刹那の様な団体だ。ランキング制を導入していないからこそできるカオス的マッチメイクは格闘技ファンとして大いに不安で大いに心躍らされる。
日本人はもちろん、王者にすら忖度は全くなく、とれたての鮮度の魚をとれた順にその場で振る舞うのがRIZINのやり方だ。

「格闘技は勝った奴が偉い」それがRIZINの基本理念なのだ。

そんな大雑把な考えだからこそ生真面目な日本人は(おいおい)とRIZINに振り回されながらもRIZINが大好きだ。生真面目ゆえに自分にできない夢と刺激を常に欲しているのが日本人格闘技ファンの良い所であり悪癖でもある。
そんなRIZINに振り回されつつ、何事にも振り回されない東北人の粘り強さと強心臓を誇る斎藤裕は果たしてヴガール・ケラモフに勝てるのか?

…答えを言おう。

…勝てる!勝って欲しいし勝てる!

ケラモフに対する恐怖心や幻想は実は兄貴分であるムサエフが創り上げた”アゼルバイジャン症候群”の様な気がする。ケラモフは勿論、強いが正直、ムサエフほどじゃない!幻想が一人歩きしているだけで付け入る隙はある…というか隙はかなり多いのではないか?
全体的なMMAファイターとしての完成度は斎藤裕の方が上回っている。斎藤裕の方が戦術が洗練されているし攻め手も多い。

ケラモフは荒いし、ムサエフほど荒さをカバーする迫力、打撃力、フィジカル、スタミナは無い様な気がする。カイル・アグォン戦を見返せば見返すほど斎藤裕なら攻略法を導き出すのではないかと期待してしまう。かといってケラモフが強くないわけでは全くない。気をつけなければいけない点は山ほど有る。

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一番危険なのはコーカサス戦士特有の鋼鉄の様なフィジカルから繰り出される硬い打撃と文字通り鉄槌と表現していいパウンドだ。更に情報が少なくアグォン戦からどれくらい成長しているか読めないのが恐い。

そして斎藤チャンプの懸念としてはどちらかと言うと外国人選手を苦手にしている様に思える。ケラモフが技術関係なくフィジカルで圧力をかけて来た時が最大の勝負所だろう。
斎藤裕は強気なので逃げない。ケラモフと危険な打ち合いに臨む可能性は大いにある。その危険な攻防な中でも冷静さを保ち、MMAの総合力で攻め込めばケラモフを退治できる。アグォンに三角絞めで捉えられてたしパワーは凄いが寝技はそこまで上手くない。

もちろん格闘技ファンとしてケラモフも好きだが斎藤裕の方が好きだ。今後のRIZINの為にも王者にノンタイトル戦で負けて欲しくない。ムサエフ神話からくるケラモフ幻想を見事、打ち破って欲しい。

王者になっても尚、逆境がよく似合う斎藤裕の運命はいかに…6月13日に全て決まる!KOで勝って抑えていた感情を一気に爆発させる斎藤裕特有の雄叫びを見たい。

そして…

勝ったらどうせYouTubeでチーズケーキ食うんでしょ(笑)
一個だけだからね(笑)

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御後が宜しいようで。

文・鬼越トマホーク・坂井良多

sakai
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