“板尾創路と千原ジュニアの代理戦争” 予測不可能!天然テクニシャン元谷 vs MMA博士岡田

マニア垂涎の好カード。
RIZINバンタム級トーナメント1回戦”バンタム級屈指のテクニシャン対決”。

「元谷友貴vs岡田遼」

実に面白い… 福山雅治でなくてもこう呟いてしまう程このカードは興味深い。熱を帯びて滾る感じのどっちが勝つんだ!ではなく、あくまで冷静にどっちが勝つのだろうか?と興味が湧く不思議なカードだ。
これは実に格闘技ファンを唸らせる好カードであり、実に試合予想は不可能に近い、実に難解なカードだ。実にどっちが勝つか全くわからない…

石川出身の北陸の奇跡であり天然記念物、スポーツと田舎を愛する自然児テクニシャン「元谷 友貴」
サッカーとサーフィンという超リア充スポーツから格闘家に転身してリア充とは対極に位置するアングラなジャンルである寝技を得意として多彩な技を駆使する”寝技のデパート”だ。口下手だが男前であり何を考えてるかわからないポーカーフェイスでどこで練習してるのかもわからないので北陸の天然記念物と呼ばれている。
どこで練習してるかはよくわからないが北陸在住なので練習環境に恵まれてる訳ではなく、スパーリングパートナーも少ないので自ら技を研究して自ら技を磨く山伏の様なファイターだ。
口下手だが結婚しており子供が3人いる北陸のビッグダディでもある。自己主張が苦手で寡黙で天然で無口で飄々としている元谷は芸人で言うと板尾創路の様な独特のオーラを放っている。

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日本の格闘技をアングラから支え続ける老舗団体DEEPのチャンピオンであり最高傑作と言われる元谷はMMAキャリア34戦で大きく勝ち越しており実力、人気共にあと一歩何かがあればブレイクする”あと一歩の男”だ。
元谷友貴のRIZINでのベストバウトは元UFC選手ジャスティン・スコッギンスを下からティーピーチョークで極めた試合だろう。あれは元谷の魅力満載の素晴らしい試合だった。一体どこであの技を会得したのかも含めて元谷の謎めいた幻想は更に深まった。

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MMAファイターとして世にも奇妙なサッカーとサーフィンという異色のバックボーンを持つ元谷はサッカーとサーフィンのおかげなのかわからないが元々蹴りが強く、最近はブラジルのシュートボクセで修行を積んだ成果もあり膝やパンチも強くなってるので打撃も要チェックだ。というか誰にも気付かれずにいつの間にか海外修行に行っていた…しかも無口なのに陽気な国ブラジルに(笑)

そして、そんな天然テクニシャンに対するのが、千葉大学大学院卒の超頭脳派テクニシャンであり千葉の名伯楽鶴屋浩の弟子である「岡田遼」だ。
第11代修斗世界バンタム級王者であり修斗愛に満ち溢れる現役王者が修斗と自らのキャリア最終章を背負ってRIZINバンタム級トーナメントに電撃参戦したのだ。

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岡田遼は「MMAは5教科7科目の勝負」を信条とする理論派で対戦相手の研究はもちろんMMA自体の研究にも余念がないまさに院卒ファイターだ。そのMMA研究者としての好奇心は非常に強く、アメリカのメガジムを体感する為に面識の無かった堀口恭司を頼り単身アメリカン・トップ・チームに1ヶ月研修に行った程だ。

筋金入りのインテリファイターで虎の穴であるパラエストラ千葉で15年研鑽を積み、同じくバンタム級トーナメントに出場する扇久保博正やRIZINジョシカクの浅倉カンナと同じ窯の飯を食うMMA博士だ。

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ただ岡田遼はインテリを鼻にかけた人間では無く母子家庭で育ち、学費が安く家から近い国立大である千葉大を目指した二宮金次郎的人物であり、MMAの才能もあまり無かったと自ら語り、努力と徹底した研究でここまで来たと言う苦労人だ。修斗を心から愛しているので王者になった時の岡田の絶叫と喜びは今もファンの心に残っている。インテリだが非常に人間味のある格闘家である。

戦い方の特徴として全てにおいてバランスが良い岡田遼は相手が弱い部分で戦い、相手のミスを逃さない。無理せずリスクは最小限に抑えつつ相手のミスをついて一気にフィニッシュする打撃の爆発力を持つ、対戦相手にとってこれほどやり辛い選手はいないだろう。全ての局面でのディフェンス能力や修正能力も非常に高い。

格闘家を芸人で例える性癖がある筆者だが。元谷を板尾創路とするなら岡田遼は千原ジュニアだ。

脳でお笑いを考えて理論立てて話芸を繰り広げ、計算通り笑いを取り、返しや修正能力にも長けている。お笑いを研究し題と解を導く探究心はMMAを探求して研究し続ける岡田遼に似ている。
そして面白いのが板尾創路と千原ジュニアは師弟関係の様な間柄だ。お笑いテクニックやタイプは違えど志は一緒なのだ。元谷と岡田も全く違う様で互いの探究心から海外に行く事も厭わない所など共通点はある。

岡田遼のベストバウトは投神と呼ばれ対戦相手を投げまくって無敗の快進撃を誇っていた倉本一真にスープレックスを許さずにパワーで勝る倉本を上手く消耗させて、2Rミスを突いてカウンターから打撃とパウンドを畳み掛けて最後は左フックでKOして倉本にMMA初黒星を与えた試合だろう。
この試合こそ岡田遼の魅力が全て詰まっていた試合だ。元谷のスコッギンス戦と共に稀代のテクニシャン対決の前に観ておくべき試合だ。

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因縁の投神・倉本一真もトーナメントに参戦しており互いに2回戦に進めば再戦もあるだろう。唐突にリベンジのチャンスがやってくるのもトーナメントの醍醐味なのだ。

“自然派天然テクニシャン”元谷友貴vs”頭脳派MMA博士”岡田遼。

どう?実に面白いでしょ?この試合を楽しみにしている格闘技マニアは多いよ!

元谷は岡田を「リスクを追わない堅実なタイプ」と斬り捨て、一方で「リスクを負ってもフィニッシュを狙ってアグレッシブに行く」と同じテクニシャンでもプロとしての思想が違う事を宣言して無口で口下手ながら煽ってみせた。
対する岡田も「元谷選手はムラがあって時々ポカしちゃう。僕は相手のミスを見逃さない」とまるで鬼越トマホークの様に元谷の痛い所を突いてみせた。

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静かに燃え上がるテクニシャン対決は元谷がアグレッシブに仕掛けて主導権を握り、殴り合い、極め合いの大激闘になる可能性もあれば、岡田遼が一切元谷に付き合わずに完封して判定勝ちする可能性もある。

まさに予測不可能だ。どっちが勝つか分からないし展開が読めない…つまり… 実に面白い!

「元谷友貴vs岡田遼」

お笑いにおいて絶対にミスをしない千原ジュニアと天然で独特な特大の笑いを生む代わりにたまにポカをやらかす板尾創路。
板尾vsジュニアの代理戦争…実に面白い!勝った選手が2回戦で誰に当たるのか含めて非常に楽しみだ!!!

御後が宜しいようで。

文・鬼越トマホーク・坂井良多

sakai
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