チート級の強さ “リアル・リヴァイ兵長”進撃のカネロ・アルバレス、一体誰と戦うのか?

進撃のサウル・アルバレス、その勢いは止まる所を知らない。
現ボクシング界の圧倒的主役でありチャベス、デラホーヤを超えたボクシング大国メキシコ史上最高のスーパースターであり歴史と伝統があるメキシコボクシング史上最高傑作であるサウル”カネロ”アルバレス。

唯一の汚点であるメイウェザーに喫した敗北を塗り潰すかの様に実績を天まで積み上げるカネロは、ボクシングの常識と概念を覆し”階級をぶっこわーす”を合言葉に快進撃を続けている。

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ウェルター級(リミット66.68kg)で始まったカネロのキャリアだがそこからスーパーウェルター級(リミット69.85kg)、ミドル級(リミット72.57kg)と階級を上げてメイウェザーやコットやゴロフキンといったボクシング界を代表する超一流達と鎬を削り、それには飽き足らずキャリア当初より約13kgも重いライトヘビー級(リミット79.38kg)でセルゲイ・コバレフという化け物王者に挑戦して、なんとKOで降すという快挙を成し遂げてからカネロの強さはチート懸かっている。

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カネロは175cmしかなく、よく日本人は世界的に体格やフィジカルに劣るから中・重量級は無理なんて言われながら歴史的快挙であるミドル級王座を手に入れた竹原慎二(186cm)と村田諒太(183cm)の日本の英雄2人よりも遥かに小さいのだ。

そして、この175cmの小さな男はフロイド・メイウェザーやヘビー級挑戦時のロイ・ジョーンズの様な小よく大を制す時の常套手段である「スピードで圧倒して打ち合いを避けて一発ももらわない」という言い方は悪いが小兵の戦い方ではなく「大きい相手にも勇敢に打ち合って打ち勝ってしまう」という小兵の概念を覆した階級デストロイヤーだ。

実はカネロはディフェンス技術が非常に繊細で異常にレベルが高く、接近戦でもパンチをもらわないし相手に手を出させないという超絶テクニシャンなのだが素人目にはやはり真っ向から打ち合って叩き潰してしまってる感が強い。まさに攻防兼備がスローガンであるメキシコ式ボクシングの最高傑作がカネロ・アルバレスなのだ。

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カネロ唯一の汚点であるメイウェザーと戦い方を比べてもカネロの方が試合が遥かに面白いし相手を選ばないのでメイウェザーより人気があるのは言うまでも無い。

前述のセルゲイ・コバレフはライトヘビー級の歴史の中でも化け物と表現していいほどの強さを誇り8割近いKO率で愛称は“破壊者”。エイリアンと呼ばれて恐れられたボクシング史上最年長王者でありボクシングの歴史で最も長く、最も色濃く実績を残した死刑執行人バーナード・ホプキンスにも完全勝利している。
とてもじゃないが体格に劣りまくるカネロのKO勝ちは予想できなかった。しかし、カネロはそれを平然とやってのけて、それ以降、体格に勝る相手でも自信満々にフィジカルで追い込んで打ち勝ちまくっている。

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ウェルター級からライトヘビー級までドラマティックに体型を変化させ強靭なフィジカルを手に入れたカネロは小柄ながら階級上の巨人達を真っ向から狩るリアル・リヴァイ兵長だ。

ライトヘビー級契約でのコバレフ超えを果たしたカネロは階級を一つ下のスーパーミドル級に定めて井上尚弥も優勝を果たした階級最強を決めるトーナメントWBSSのスーパーミドル級の覇者であり無敗の王者カラム・スミスと戦い、身長191cmリーチ198cmのスミスに身長175cmリーチ179cmのカネロが終始何もさせずに圧倒して判定勝ちを収め、WBAとWBCの王座を統一してスーパーミドル級の2団体王者となった。

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数値上、大人と子供レベルの体格差があるはずなのにカネロの堂々たるボクシングは試合中カネロを大きく見せて無敗のスミスは防戦一方でまるで先輩が後輩に稽古をつけてる様な試合だった。
カラム・スミスを倒したカネロは更に次戦で指名挑戦者アブニ・イルディリムを3Rで全く寄せ付けずに粉砕。

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そしてきたる2021年5月8日、アメリカ・テキサス州アーリントンのAT&TスタジアムでWBAスーパー&WBC王者サウル“カネロ”アルバレス (メキシコ)とWBO王者ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)によるスーパーミドル級3団体王座統一戦が行われた。

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この日の会場には米国の屋内ボクシング興行史上最多となる7万3126人の大観衆が集まった。米国でワクチンの接種が進みテキサス州では大規模イベント開催の規制も撤廃された為で、新型コロナウイルス感染拡大後最大のイベントとなった。

これはひとえに”大カネロ人気”によるものであり彼が現ボクシング界で群抜けたスーパースターである事を改めて証明した。特にメキシコでの人気は凄まじく、日本の芸能界で例えればジャニーズとLDHを合わせた様な存在がサウル”カネロ”アルバレスだ。

そして試合も無敗のサンダースをパワーで圧倒して、非常に仕留めづらいボクシングをする曲者サンダースの頭を下げる癖を見抜き、強烈な右アッパーで狙い撃ちにして眼窩骨折に追い込み8回終了TKOで3団体の王座を統一して大観衆を大熱狂させた。

もはや完全にパウンド・フォー・パウンドを独り占めにする大勝利で人気実力共に”日本の至宝”井上尚弥の一枚上にいる。
もうスーパーミドル級4団体統一は時間の問題でカネロは今後、どの王座を手に入れるのか?でなく誰と戦うのか?が重要になってくる。

そして、1試合何十億も稼ぐ現ボクシング界最高の男カネロの活躍は日本人にとっては海の向こうの遠い話で絵空事に過ぎないのか?

…違う!それは昔の話だ!

ここでボクシング後進国で中・重量級コンプレックスを長年患い続ける日本人に朗報がある!この天上人カネロと戦える唯一の日本人が同じ時代にいるのだ!

そう!日本の英雄、ロンドン五輪金メダリストでWBAミドル級スーパー王者「村田諒太」だ!
もちろん村田諒太でも全世界の選手が戦いたがっている天上人カネロと戦うハードルはまだまだ高いが決して不可能じゃない!

俺は不可能に絶望するより夢を語る!

まずカネロは、スーパーミドル級4団体統一後は階級を上げてライトヘビー級に挑戦しないならスター選手渦巻くミドル級に帰ってくると思う。その方が稼げるからだ。

もしカネロがゴロフキンと第3戦をやらずに村田が悲願であり目標であるゴロフキンと試合が組まれて勝ったとしよう。
ここで一気にカネロvs村田の機運が高まる!カネロはゴロフキンに明確に勝ったとは言われておらず、村田が内容良くゴロフキンに勝利すれば有り得る!
そして最強ミドル級王者であったゴロフキンはキャリア終盤であり、もう魔法は解けている。村田諒太のゴロフキン制圧はある!

つまり夢のサウル”カネロ”アルバレス vs 村田諒太はこの1年から1年半の間に有り得るのだ!

どうだ?ワクワクするだろ?ワクワクしかしないだろ?
日本人じゃ無理?やってみなきゃわからんだろ?
夢を語り!夢を見ろ!諸君!

日本人がミドル級の王者にいる時点で夢の様な現実だぞ!夢の続きを見せてくれ村田諒太!

そして…カネロ。あんた最近、拳闘の神が宿ってるよ…

どこまで行くんだ?まさかクルーザー級!?そしてヘビー級!!??カネロなら有り得る…かも…

これからも世界最高のボクサー「サウル”カネロ”アルバレス 」に最注目だ!

御後が宜しいようで。

文・鬼越トマホーク・坂井良多

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