世界に負けない肉体!日本女子格闘技の未来 “オンナ堀口恭司”渡辺華奈

渡辺華奈、Bellator大勝利!!!
世界的に盛り上がる”ジョシカク”で現在、日本に留まらず活躍する令和の巴御前でありおんな城主直虎が渡辺華奈だ。

元々は柔道のトップ選手で大学一年時に全日本ジュニアで優勝したり実業団などで活躍するもそれほどの逸材ですら日本柔道のレベルは高く28歳の時に実業団から事実上の戦力外通告を受けてコーチ転向を勧められる。コーチに転向するも選手としてまだやりきってないという熱い思いから会社を辞めてMMAに転向して遅咲きである29歳でMMAデビューをしたのが渡辺華奈だ。

昔のMMAなら柔道やレスリングのトップ選手がそのまま活躍する事も多かったが急速に進化を遂げた現代MMAはいくら柔道やレスリングのトップ選手でも順応するまで時間がかかるしMMAに向いてない選手も多い。そんな中、渡辺華奈はむしろ柔道より向いてたんじゃないか?という程、途轍もないスピードでMMAに順応している。

29歳でデビューしてから1つの引き分けをはさむも無敗を貫き、なんと対外国人には全勝なのだ。これがいかに凄い事か女芸人で例えれば渡辺直美や横澤夏子やゆりやんに匹敵する売れるスピードの早さとネタの完成度、バラエティ対応能力だ。渡辺華奈が他の柔道のトップ選手よりも早くMMAに順応できたのは、体を見てわかる通り圧倒的フィジカルが理由にある。

PRIDEで大活躍したがMMAファイターというより最後まで柔道に誇りを持ち戦い方も柔道家を貫いた吉田秀彦タイプでは無く、圧倒的フィジカルを武器に遅咲きながらMMAに超速で順応した秋山成勲タイプが渡辺華奈のスタイルだ。
渡辺華奈の身体能力とフィジカルが凄い事は女性版のSASUKEであるKUNOICHIで実証済みで、顔は小顔美人なのに体はダビデ像の様に筋骨隆々で更に体が柔らかいというとんでもないポテンシャルを持っている。おそらく日本女子格闘技史上No.1のフィジカルを中井りんと二分化しているだろう。この2人の対決もいつか実現して欲しい。

そして、その渡辺華奈の無限大のMMAポテンシャルをほっとかないのが世界のMMAだ。コロナ禍で海外への渡航が困難な状況の中、2019年12月のRIZINvsBellatorの対抗戦で激勝した渡辺華奈という逸材は日本を飛び越えてUFCに次ぐ北米メジャー団体であるBellatorと電撃複数試合契約したのだ。

これがいかに凄い事か?田中マー君や八村塁クラスの破格の待遇だ。これからの活躍次第ではロンダ・ラウジーに匹敵するカリスマになるチャンスを得た。
“女◯◯”みたいな表現は怒られてしまうかもしれないがリスペクトを込めて表現すれば完全に女堀口恭司だ。

そして、ある意味Bellator JAPANではなく本場アメリカで行われるBellator255が渡辺華奈の正式なBellatorデビューと言っていい。相手はいきなりBellator女子フライ級4位のアレハンドラ・ララで情報は少ないがメジャー団体のトップランカーに弱い選手はいない。なんでもできる過去最強の敵で格上なのは確かだ。

そんな強豪を相手に敵地アメリカで2週間の隔離を経て挑んだ全米デビュー戦を渡辺華奈は見事競り勝って見せた!これは素晴らしい勝利だ!
日本全国のMMA選手とMMAファンに夢を与えた。本人は課題だらけだと反省していたが勝ったのだ!諸手を上げて祝福するぞ!

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課題があるという事は伸びしろがまだまだあるという事。打撃や金網対策もまだ完全ではないかもしれないが、フィジカルと柔道のテイクダウン、抑え込みと寝技とパウンドは世界に通用する事を証明した。

出稽古先で国内屈指のケージの練習環境であるトライフォース赤坂で朝倉兄弟と特訓して来た成果は、確実に海を渡ったアメリカでも発揮された。ララはサウスポーで打撃のスキルは渡辺華奈を凌駕していたし危険な打撃を貰っていたが同じサウスポーで強烈な打撃とスキルを持つ朝倉未来との練習が絶対に活きたはずだ。

MMAの練習環境はメガジム渦巻く北米に敵わない所もあるが、国内で創意工夫しながら新たなMMAの練習環境を模索するトライフォース赤坂の可能性は今回の渡辺華奈の勝利で広がった。宮田和幸率いる日本最高のMMAレスリング集団BRAVEや海外でのケージ経験豊富なストラッサー起一など色んな日本人トップ選手がトライフォース赤坂に集う今、自然とJTT(ジャパン・トップ・チーム)的な練習環境になれば今後日本のMMAの練習環境にも革命が起きるかもしれない。

とはいえ勝利を喜びつつ本人も自覚する通り課題も浮き彫りになったのが今回の全米デビューだ。

まず打撃、これは渡辺華奈の最も大きな課題だ。もちろん日々上手くなっているが被弾が多く危ない場面も多い。更なるトップランカーに勝利するには引き続きレベルアップは急務だ。

得意の払い腰・内股・大外刈りテイクダウンも少々強引にいき過ぎてる所もあり、テイクダウンのバリエーションも増せれば更に払い腰や内股、大外刈りが活きる。四つ組みからの小外刈りや大内刈り、そしてタックルも磨いて欲しい。
柔道のテイクダウンを上手くMMAに落とし込んだ高坂剛や中村和裕や秋山成勲や青木真也など柔道出身の偉大なMMAの先輩達に今後、指導を仰いでも面白いと思う。被弾せずに組みついて無理なく柔道技で相手を倒す事が今後、渡辺華奈が海外で活躍できるかの生命線になってくる。

そして、やはりMMAの本場アメリカでスターになる為に求められるのは明確にフィニッシュする事なので次戦は勝利だけじゃなく内容も問われる。ストロングポイントである投げからの抑え込みの先にあるパウンドやサブミッションの更なる強化も無論、必要だ。

しかしながらBellator全米デビューを勝利で飾った事は物凄い勲章で課題のクリアも含めて今後の渡辺華奈には期待しかない!日本女子格闘技史に残る歴史的勝利だ!!!

今まで海外で日本人が試合をすると技術は勿論、フィジカルで押し負ける事がほとんどだったが、渡辺華奈はMMAの技術と経験で上回る相手にフィジカルで押し勝ったのだ!

日本MMAの将来に希望を持たせた大勝利である!出稽古先のトライフォース赤坂で日々研鑽を積み、”海”を渡ってジョシカクの”未来”を繋げた渡辺華奈。

そんな渡辺華奈に今後も期待しちゃっていい”カナ”?

…御後が宜しいようで。

渡辺華奈選手!改めて大勝利おめでとう!

文・鬼越トマホーク・坂井良多

sakai

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