4月、NIKE(ナイキ)はアメリカ・オレゴン州ポートランド郊外の本社で自社デザインの方向性を発表するイベントを実施。イベントの核となったのは、テニス界の女王 セリーナ・ウィリアムズの名を冠した新社屋のお披露目だった。

このビルの面積はなんと100万平方フィート、すなわちテニスコート140面分の広さで、ナイキ本社の中でも最大のオフィスとなる。これは地元ポートランドの建築デザイン会社「Skylab Architecture」と、NIKEのCEOを約14年間務めたマーク・パーカー氏が共同で設計したもの。
20万平方フィートを占めるラボでは、ブランドのカスタマークリエーションチームが、革新的なデザインをテストするための十分なスペースを確保することが可能となる。また14万平方フィートのショールーム、フットウェア素材ライブラリー、カラーラボ、2階建てで140席を擁するシアタースペースなどの設備が設けられている。さらにこれらの設備には180度回転するビジュアルテクノロジーが備わっており、各チームはクリエイティブなデザイン、データ、3Dモデルをこれまでにないスケールで投影することができるそうだ。
「建築はナイキにとってクリエイティビティの刺激となるものです。この建物は、過去の我々の足跡を表すものであり、同時に前向きな変化をもたらす力としてのセリーナのレガシーを体現しています」とは、ジョン・ホーク最高デザイン責任者の言葉。


また、クリエイターたちにとってアイデアの拠点となるような空間をデザインするだけでなく、このビルはセリーナが思い描く最も持続可能なSDGs的手法に沿って建設されていることにも注目だ。
LEEDプラチナ認定を受けているだけでなく、建物の20%以上が地元で収穫・製造されたリサイクル素材を使用して建設されている。そして648枚のソーラーパネルを設置し、エネルギー消費量を約41%削減。生物多様性保護の面においても、周辺環境との共生と数千種類の在来植物が保全されるよう特別に設計されているそうだ。
セリーナは、「建物全体が息を呑むような美しさで、どこを切り取ってもインスピレーションを受けることができるでしょう」と感動を表するとともに、「この建物が皆さんのベストを引き出し、より大きな夢を持つようになることを願っています」と付け加えた。

ちなみに、NIKE本社にはセリーナの他にも、マイケル・ジョーダン、レブロン・ジェームス、タイガー・ウッズ、クリスティアーノ・ロナウド等、トップアスリートの名を冠した施設があり、ブランドにとって大切なパートナーであるアスリートたちへ絶え間ないリスペクトが注がれている。
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