NBA試合再開 新型コロナ対策で選手にスマートリングを支給

新型コロナウイルスの影響で3月11日から停止していたNBA2019-20シーズンが、新しい競技フォーマットに従い、現地時間7月30日より再開されることが決定。

NBA/YouTube

厳格な健康・安全プロトコルを定め、現在プレイオフ出場圏内にいる16チームと、各カンファレンス8位のチームに6ゲーム差以内の6チームを合わせた計22チームが、フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートの1か所に集められて無観客での試合を行う。

対象チームのフロリダ集合にあたり、NBAは選手やチームスタッフに指輪型の健康管理用ウェアラブルデバイス“Oura Ring(オーラリング)”を支給。新型コロナウイルス感染の疑いを早い段階で察知し、感染拡大を未然に防ぐのに役立てたいという意図があるようだ。

オーラリングは、歩数/心拍数/消費カロリー/活動レベル/睡眠のレベルと質などをチェックし、健康管理を手助けするものだが、開発元であるOura社のCEOハープリート・ライ氏は、NBAがオーラリングを採用したことに少々驚いたそうだ。

「NBAからは1,000個以上のオーダーを受けています。選手たちやそのスタッフには、健康管理と心身の健康維持に役立ててもらいたい」と語るライ氏。さらに、「フィンランドのとあるユーザーが、3月上旬に旅行をしていたときのこと。普段なら疲労回復度を示す数値が80〜90台のところ、50台に落ちていたのをきっかけに検査を受けると、新型コロナウイルスに感染していることが判明したのです」と、オーラリングが新型コロナウイルスの感染を予測するのに有効だと認識されたきっかけを明かした。
またその後の研究で、新型コロナウイルスに感染している場合、オーラリングが発症3日前に90%の精度で感染の兆候を察知するという報告もあることが、NBAがオーラリングを採用する決め手となったようだ。

なお、オーラリングを着用するかどうかは選手やスタッフの判断に任せられるが、着用者のデータはミシガン大学の研究室に共有され、それぞれの日々の健康チェックに役立てられる。さらに睡眠のトラッキング機能を活用すると、睡眠の質を上げることにもつながり、疲労回復や試合でのパフォーマンス向上にも期待できるという。

NBAをはじめ、いよいよ再開に向けて動き出したアメリカ・プロスポーツ界。選手やスタッフの安全を第一に、またエキサイティングな試合を見せてほしい。

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