スピードない、体強くない 能力は平均以下のラリー・バードが戦い抜けた理由

お世辞にも“スター選手”には見えない、まるでロックバンドのベースにでもいそうな外見をしているのがラリー・バードだ。しかし、彼がNBAの“レジェンド”であることは紛れもない事実。実際に多くの実績や功績を残し、同期でライバルのマジック・ジョンソンと共に全米でのNBA人気を広めた火付け役としても知られている。

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そんな彼は、バスケットにおいて有利となる身体能力のアドバンテージはまるでなかった。ジャンプ力、パワー、スピード、高さ、どれをとってもNBAの平均、もしくはそれ以下と言っていいだろう。ただ、それでもバードはNBAトップの存在になれた。その理由についてバード自身はこのように語っている。

「私は本当にスピードもなかったし、身体の強さもなかった。何人かのライバルたちは『ワオ!』と驚くようなジャンプを見せていたけど、もちろんそんな能力もなかった。そう、だが僕は持ち前の“精神力”とファンダメンタル(基礎力)で、彼らを倒してきたんだ」

そんな彼の精神力とファンダメンタルの凄まじさを表した有名なエピソードがある。それは、1988年に行われたオールスターウィークエンドの3Pコンテストでの出来事だった。

「今日は誰が2位になると思う?」

他の出場選手にこう聞いて回ったバード。もちろん「俺が1位になるぜ」という意味である。そして、本番ではウォーミングアップ用のトレーニングジャケットを着たまま戦い抜き、有言実行で優勝してみせた。

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他の選手へのトラッシュトークを仕掛けて自身にもプレッシャーをかけながら、“シュート力”というバスケットの最も基本で大切な力を見せつけたこの逸話は、30年以上経った今でも語り継がれている伝説だ。

その他にも、バードは史上3人しかいない3シーズン連続MVP獲得者であり、3回のNBAタイトル、12回のオールスターなどの輝かしい成績を挙げている。バスケットが能力だけではないことを証明した、我々日本人にも希望を持たせてくれる素晴らしいプレイヤーなのだ。

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