NBAファイナル史上初の大逆転劇 史上最強チームを撃破したKING

「3Pでバスケを“変えた”」とまで言われるステフィン・カリーを中心にしたBIG3で、瞬く間にNBAの主役へと躍り出たゴールデンステイト・ウォリアーズ。その勢いは天井知らずで、2015-16シーズンにはその20年前にあのジョーダン率いるシカゴ・ブルズが記録した史上最高勝率72勝10敗を上回る、73勝9敗という偉業を成し遂げる。
そんなNBA史上最強のチームとも言っていいウォリアーズにリベンジを誓うチームがあった。それが前年にNBAファイナル(決勝)で破れたクリーブランド・キャバリアーズだった。

NBA/YouTube

キャブスにはウォリアーズのBIG3(カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン)に対抗できる戦力が揃っていた。インサイドで体を張ってリバウンドをもぎ取り、オフェンスでは3Pショットまでこなせるフォワードのケビン・ラブ。2011年ドラフト1位指名、カリーと並びNBAトップのボールハンドリングで魅了する“超攻撃型”PGカイリー・アービング。そして、2010年代前半にマイアミ・ヒートで王朝を築き、満を持して”古巣”であり地元に帰還した“King”レブロン・ジェームズのBIG3である。彼らは2014-15シーズンにレブロンとラブの移籍によって結成され“優勝”が期待されていたが、彗星のごとく現れたウォリアーズに完敗を喫した。

両チームともにプレイオフを順調に勝ち進み、2年連続のマッチメイクが実現。史上最高勝率チーム対リベンジに燃えるNBAの“King”の戦いとなった。

満を持して始まった2016ファイナル、まずはウォリアーズが2連勝を飾る。特に第2戦では33点差を付けて圧勝し、「やはりウォリアーズか……」と思わせるには十分な内容であった。しかし、続く第3戦でキャブスホームに移ると、今度は逆にキャブスが30点差をつける試合展開に。ここからシリーズは荒れ模様になっていく。第4戦はウォリアーズが勝利し3勝1敗と王手をかけるも、粘るキャブスはそこからなんと2連勝。3勝3敗のタイとなったこのシリーズは最終第7戦へもつれ込む。そして、第7戦は試合を通し一進一退の攻防になるも、試合終盤のレブロンの“The Block”とアービングのステップバック3で決着。NBAファイナル史上初となる1勝3敗からの大逆転劇を演出した。

こうして、史上最強チームを最後の最後で打ち負かしたキャブスのBIG3。プロスポーツ不遇の地として知られる地元オハイオ州に初のチャンピオンリングをもたらし、大粒の涙を流したこの年のNBAファイナルは、レブロンにとってもオハイオにとっても最高の年であった。

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