あなたはどんなメッセージを受け取った? 大坂なおみ、7枚のマスクに込めた思い

2020年の全米オープン女子シングルスで世界ランク27位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を破り、見事に2度目となる同大会優勝を果たした大坂なおみ。彼女が今回の大会で試合で入場するときに毎回つけていたマスクが話題となっている。

決勝までの7試合に備え、7種類の黒いマスクを用意していた大坂。それらのマスクには、アメリカで警官に殺されたアフリカ系アメリカ人たちの名前が1人ずつ白字で書かれており、人種差別に対して人々の意識を促すきっかけになれば、という大坂の思いが込められていた。

決勝の試合後インタビュアーに、今回のマスクを通じてどんなメッセージを伝えたかったかと聞かれた大坂は、「それよりも、あなたがどんなメッセージを受け取ったかを聞きたい」と返しつつ、「大事なのは人々に話をしてもらうようにすることだと思う」と自身の揺るぎない思いを伝えていた。

決勝戦には大坂のボーイフレンドで、グラミー賞ノミネート歴を持つ気鋭のラッパー・コーデーも観客席から見守っていたが、彼は「警察への出資をやめろ(Defund The Police)」と書かれた黒いTシャツを着ており、2人で人種差別への抗議を示す姿勢もネット上では大きな賛同を得ている。コーデーは全米オープン準決勝の大坂の試合では「いろんな文化を超えて黒い肌の人々が一番苦しんでいるのはなぜ?(Across cultures darker people suffer most,why?)」と書かれたトレーナーを着ていたそうだ。

大坂のグランドスラム制覇はこれが3度目。初の制覇は2018年の全米オープンで、翌2019年に全豪オープンを制し、そしてこの2020年全米オープンで3度目のグランドスラム優勝を飾ったことになる。まだ22才、間違いなく「これから」全盛期を迎えようとしている彼女が、今後いったいいくつのタイトルを獲得してくれるのか……大いに期待しながら追い続けていきたい。

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