90年代後半、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが孤軍奮闘して深刻さを守ろうとしていたラップ・ロックというジャンルの中で、ラップ・ロックというジャンルすら超越したレッド・ホット・チリ・ペッパーズやみんなに迷惑かけっぱなしだったリンプ・ビズキットとはまた別に、ただただ楽しい思い出を作っていたバンドがシュガー・レイだと思います。
彼らの出身地オレンジ・カウンティの環境がそうさせたのか曲も計算では出せないカラッとした雰囲気があって、特に傑作アルバム『14分59秒』に入ってる『エヴリ・モーニング』の抜けの良さは誰も悪い気にならない癒しを与えてくれます。
それなのに結局シュガー・レイは世間的には消えてしまいました。身も蓋もない言い方をすると、ビジネスにおけるシリアスな場面で常に素朴だったのではないのでしょうか。世の中にはただ何気ない質問をしただけなのに名言を混ぜて返してくる厄介な人がいます。自分は違和感しか感じないのですが、そういう人はカリスマになります。
シュガー・レイは恐らく何気ない質問に普通に答えてきたのではないのでしょうか。あと、キャリアの為にやりたくない事をやって、それでも初心を忘れてないよと絆を深めるパターンがありますが、シュガー・レイは最初からキャリアの為にやりたくない事をやるなど考えた事もなかったのではないのでしょうか。
シュガーレイを見てると、やはりこの世は知恵のある奴が生き残るんだなって思います。それを知ってるから今の人たちは自分の時代とは違って無軌道な奴に憧れなど抱きません。上手く生きてる奴になりたくて模倣します。
あえて負け役をやる奴や自ら破滅的な方向へ動いていく粋な奴など稀で、全員に余裕がなく、ハゲはハゲだと言わせない空気を出してデブはデブだと言わせない空気を出してチビはチビだと言わせない空気を出して、もしくはそれぞれが最初に自らそんな恥部を告白しておいて全部分かってるよって空気を出して、そうなるとこの世に負け役など一人もいません。
それで自分やシュガー・レイが盛り上がるかなと思って進んで負け役をやると安堵の表情でおもいっきり人の事指差してヒステリックに笑います。ちなみに高学歴高収入高身長の優秀な方々ははなからそんな下界を高みの見物です。おい、人の事指差すなんて差別だぞ。聞いてるかそこのXX!XX!XX!XX!XX!XX!XX!XX!
文・永野

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