「これが落ちぶれた人間の凄さだ」 ジョン・フルシアンテと私(永野)

二ルヴァーナの歴史的名盤『ネヴァーマインド』がリリースされたのが1991年9月24日。レッド・ホット・チリ・ペッパーズの歴史的名盤『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』がリリースされたのが1991年9月23日。自分の思春期に多大なる影響を及ぼした2大バンドの傑作が1日違いでリリースされているという事実に熱くなります。

Red Hot Chili Peppers/YouTube

日本ではレッチリ、欧米ではレッドホットと呼ばれているレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。ここではレッドホットと呼びます、カッコいいから。

テレビで流れていた『ギヴ・イット・アウェイ』のミュージック・ビデオを観て衝撃を受け、その原始的で骨と皮のような音楽とメンバーのルックスにハマりました。『ブラッド・シュガー…』のレコーディング風景を記録したドキュメント『ファンキー・モンクス』のビデオを友達が買って、それを猫背で繰り返し観てたのですが、絶対ベースの奴がヤバいと思ってたのに普段の振る舞いを観てるとこいつが1番ヤバイと気付かされたのがギターのジョン・フルシアンテでした。

Red Hot Chili Peppers/YouTube

今思えばヤク中だからなんですが、その雰囲気に完全にやられまして、そこからは自分の中でカート・コバーンと並ぶヒーローになりました。ギターと本人が完全に同化したようなプレイからも言えるように、その没頭っぷりのカッコ良さに尽きます。だからこそ薬に没頭してレッドホットを脱退します。
そこからの1stソロアルバムの衝撃は半端なかったです。「これが落ちぶれた人間の凄さだ」と心底感動しました。それと同時にジョン・フルシアンテはこのままカート・コバーンのように死んでしまうのかなと思ってました。その後、時を経てめでたくレッドホットに復活するのですが、『スカー・ティッシュ』のミュージック・ビデオで久しぶりに動くジョンを観た自分はまた「これが落ちぶれた人間の凄さだ」と心底感動しました。そこから更に音楽に没頭し過ぎて再度レッドホットを脱退。遂にはギターを捨ててエレクトロニカに没頭。今年に入りレッドホットに再々加入…。やりたい放題です。

Red Hot Chili Peppers/YouTube

Planet Mu/YouTube

人間歳を取ると物事に対して客観的になって、没頭する人間を(没頭する自分に理由を用意している人間は客観性が見えるから全く違う)冷笑しがちですが、自分もジョン・フルシアンテのように何かに没頭出来る人間になりたいなと純粋に思いながらもお金の為にやらないといけない事があって歯痒いです。

文・永野

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